FC2ブログ

秘書の育成研修 (37) 特別出演者の登場

 エントランスに向かってると3人の人影が見える。
 あれ、2人じゃなかったかな。

 手動で入り口を開ける。
 「お待たせ致しました」
 
 優介が挨拶を返してくる。
 「今夜は宜しくお願い致します」
 「こちらこそ、宜しくお願い致します」

 師匠が口を挟んできた。
 「岡崎君」
 「はい、何でしょう」
 「返事が無く、勝手に連れて来たのだけど」
 「返事とは?」

 その問いに答えたのは優介。
 「メールしたよ」
 「優介から…、ちょっと待って」
 ポケットからスマホを取り出し見ると電源を切ったままなので電源を入れる。
 「悟さん。この人、今になって電源入れてるよ」
 「シーシーシー…」

 師匠が紹介してくれてるのを聞きながらスマホが起動するのを待つ。
 「こいつは私と同じ大学の卒業生で、柔道の師範している。もちろん合気道も出来る。
 私一人より、二人の方が良いと思うが」

 お、やっと起動した。
 優介からのメールが入っているのを確認した。

 「あ、はい、そうですね。大変失礼致しました。メール、確認させて頂きました」

 その人は声を掛けてきた。
 「渡部(ワタベ)です。急で申し訳ないが宜しいでしょうか?」
 「岡崎と申します。電源入れてなく、今になって確認してしまい申し訳ありません。はい、もちろん良いですよ。お願い致します」


 エレベーターに乗り、4階に着くまで人数を知らせようと声を掛ける。
 「29人です。よろしくお願いします」
 「集まったねえ」
 「優介の護身術は5人だよ」
 「今はそれで良いけどさ…」
 「何?」
 
 軽く肩を小突かれる。
 「先生と呼びましょう」
 「それもそうか。ごめん、ごめん」
 「ごめんなさい、でしょ」
 「はい。ごめんなさい」


 9月下旬とは言え、まだ暑い。
 師匠はダークブルーのシャツとパンツの上下に、薄紫色のジャケット。
 優介は7分丈の縦縞ストライプ模様のTシャツにチノパン。
 渡部さんは落ち着いた雰囲気のピンクのシャツとワイドパンツに黒のジャケット。
 見事に三人三様だな。
 それぞれの個性が出ている。


 道場に着くと、手を合わせ、峰岸に声を掛ける。
 「ごめん。俺のミスだわ。電源切ったままで確認してなかった」
 「人数が5人増えた。一人でも指導する人が増えて良かったよ」
 「その言葉って失礼だよ。お前、師匠の事知らないから言えるんだよ」





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村



さあ、3人の指導ぶりは、どうなのでしょう~

関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment