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秘書の育成研修 (11) 

 文句を言いたい山本は桑田常務室へと走り出した。
 「え、ちょ、ちょっと山本君っ」

 声が追いかけてくるが無視だ。

 ノックもせずにドアを開けてやる。
 「峰岸さんっ。何ですか、このメールはっ」

 だが先客3人が居た。
 その3人に峰岸はとどめを指している。
 3人ともに言葉が出ず呻いている。
 だけど自分は違う。
 そういう思いで詰め寄る。
 「峰岸さんっ」
 「あ、山本君。メールで良かったのだけど、もう決まったの?早いね」
 「だから、こうやって言いに来てるんでしょ」
 「返事はメールでと書いたのだが、まあ良いや。で、何時になったの?」

 何か話が噛み合わない。
 「いったい何の事ですか?せっかくの夏休みを会社だなんて」と言いたかったのに、最初の「いったい」だけで遮られてしまった。
 「あー、はいはい。ストップ!メール見てないって事だね。ちゃんと見て」

 何だ、他にも送ってきたのか。
 そう思い、持って来てた手元の携帯を覗き見ると未読メールが2件着ている。
 峰岸さんからのを開けて見る。
 いきなりのタイトルで固まってしまった。
 だって”講師依頼”なんだもん。
 しかも、英国英語だなんて、人をおちょくってるのか。
 全部見た。
 見たぞ。
 水曜か木曜の何れかだと。
 しかも、ギャラが10,000円だと。
 「峰岸さん」
 「お願いしたい。榊原君と時間調整したらメールで返事貰いたいな」
 
 榊原って、副社長秘書の万年サブ秘書の榊原か。
 そういえば、もう1件メール着てたなと思い見ると榊原からだ。
 「分かりました。メールさせて貰います」
 「うん。よろしくね」

 一番の気難しい山本があっさり引いたので、他の3人も部屋から出て行った。







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さあ、話しは進んで行きますよ。
登場人物が多くなります。
山本=利根川専務のメイン秘書


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