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秘書の育成研修 (9) 

 父は息子に声を掛けてる。
 「で、妥協案とは?」
 「ああ、そうだった。妥協案は出張せずに秘書としての心得を書いた書類を渡すので、それでして欲しいと言う」
 「書いて渡すだけ…」
 
 山岡君が口を挟む。
 「でも、あの2人は狙いを定めたと思うので納得しないと思います」
 「山岡さんは何かアドバイスあります?」
 「私の姿を映さないと約束して頂ければ協力します」
 「どのような事ですか?」
 「その心得を書いたら、その行動を取って貰います。その行動をビデオ撮影します」

 ボスは口を挟んでくる。
 「あの2人はべた褒めしてたぞ」
 「何て?」
 「品があって背筋も伸びている。物腰も良くスマートだ。しかも峰岸君なんて見習わせて欲しいなんて言ってきたほどだ」
 「執事をする前に何をしてきたか教えてやろうか」
 「それ話すと長くなるから考える時間無くなるぞ」

 再度、山岡君が口を挟んでくる。
 「ボスの紙渡しにするか、私のビデオ撮影にするか、他にもあればお願いします」
 その言葉に応じたのは高瀬だ。
 「声はバレても良いのか?」
 「大丈夫です。変声器がありますので」
 「そんな物があるなんて…」
 「弟が色々と作ってるんです」
 「ロボットとか3Dで作るのはどうだろう…」

 その言葉に反応した。
 「それ良い」
 「で、それを売り出しても良いんじゃない?」
 「作れる奴いるかなあ…」

 そんな高瀬の言葉に山岡は渋々と声を掛ける。
 「実は…、母が3Dクリエイターをしています」
 「え、山岡君の?」
 「仕事としてなら、受けてくれると思いますが…」
 その言葉にボスは即答していた。
 「それなら、見積もり出してお願いしよう」

 ボスの父は、やっと声を掛けた。
 「水曜の夜に連絡するので、それまでに、お母上から返事を頂きたいです」
 「それでは、今日話して火曜日までに返事を貰う様にします」

 仕事の依頼をしにボスを連れて帰ると母に連絡入れた山岡は、火曜の午後に返事を貰った。
 その返事をバイト先にメール転送してやる。

 この言葉を付け加えて。
 『言葉使いや礼節は秘書も執事も一緒です』

 そのメールを見た留守番役のボスの父親は、早速、秘書の心得を作成しだした。
 秘書の仕事は、秘書として働いてる人物に聞き取りをして書いていこう。






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