FC2ブログ

秘書の育成研修 (8) 

 奥に入ると、三つの顔が奥のカーテンから覗き込んでる。
 「で、どうするの?」と聞いてきたのは政行こと坊ちゃん。
 「執事に秘書なんて出来ないと思うが」と言ってくるのは高瀬。

 だが、山岡はとんでもない事を言ってきた。
 「秘書の改革だなんて社内だけの事だと思っていたのに、あの2人は違ってたんですね」

 その言葉に4人は驚いた。
 「秘書の改革?」
 「そうです。1ヶ月半という短期間ですが、専務のサブを常務に付けて育成し、専務のメインをフォローとか、メインとしての自覚を持たせるための育成をしているのです。だから冴木君が桑田常務のサブになり峰岸さんが育成してるのですよ」

 その言葉に桑田常務こと坊ちゃんは反応していた。
 「そういう事かあ…」
 「常務が3週間入院されてた間は、峰岸さんは育成に時間を費やされてましたよ。冴木君なんてかわいそうな位にしごかれてました。まあ、本人の自覚が無いので当然ですけどね」
 「て事は、ストレス発散でネチネチ嫌味は倍増してくるのかあ。うーん…」
 「たぶんですが、冴木君は送迎なんてしないでしょうね」
 「社長秘書にして貰ってる」
 「社長と一緒に重役出勤ですか?社長と常務を一台の車に乗せるだなんて考えられない。まだ親子だから許せますけどね」

 ボスは納得いったみたいだ。
 「なるほど、そういう事か…」

 ボスの父親は呻っている。
 「うーん…、やっぱり、ここは丁重にお断りを」
 「妥協案がある」
 「どんな事?」

 ボスは話し出した。
 「9月の夏休みを利用してすると話していたんだ」
 「夏休み?えー…、皆、文句言いますよ」と返した山岡は嫌がっている。

 「早い奴なら旅行とか計画してるだろうな」
 「私は既に2社入れてるので」と、スケジュール表を見ながら山岡は返している。

 「高瀬君は?」
 「え、俺…?まだ、っていうか去年ですよ。辞めたのは去年」
 「1年も経てば」
 「嫌だから、お茶を渡したんです」
 「だろうなあと思ったんだよ」

 苦笑しながらボスは続ける。
 「で、その夏休みで色々と考えてるって言ってた」
 「初めと終わりに仕事入れてるのにぃ…」

 いきなり坊ちゃんに振っていた。
 「重役旅行は?」
 「無いですよ。GWの後、俺が入院したから夏休みはしないって」

 その言葉にボスは嬉しそうな表情をして、とんでもない事を言ってきた。
 「なら変装させるか」
 「やだっ」






にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

友明だって女装したんだ。
政行君、変装ぐらいなんだってねww
関連記事
スポンサーサイト

0 Comments

Leave a comment