4周年記念SS (12) パワースポット、そこは。。。

 翌日、チェックアウトして向かった先は見附島。
 自然が作り出した高さ約30mの無人島だ。その島は大きな軍艦のような形をしているので、別名「軍艦島」とも呼ばれている。
 長崎にも軍艦島はあるが、それとは違うものだ。

 ガイドブックのネーミングが良い。
 「えんむすびーち」で結ばれた能登のロマンチックスポット。
 能登の恋路海岸から見附島までの海岸は「えんむすびーち」と呼ばれている。
 「男同士だけど良いよね」
 「ああ、良いよ」

 大き目の踏み石が並べられており、その踏み石の道を渡る。
 平日なので、誰も居ない。
 「うーん、気持ち良い」
 「リフレッシュに最高だな」
 「パワースポットだしね」
 「そうだな」

 往復して戻ってきた場所には”幸せの鐘”と書かれてある鐘があるので、迷わず鳴らそうと手を伸ばしたら、悟さんの手が触れてきた。なので、一緒に鳴らした。
 「”幸せの鐘”が鳴らせて嬉しい。本当に幸せだあ」
 「優介」
 「こんな気持ち、初めてだ」
 そう呟くと、キスされた。


 思いっきり幸せ涙を流した後、誰も居ないしと言って、その場で抱かれた。
 その後、海沿いに車を走らせ輪島の曽々木海岸に車を止めて「せっぷんとんねる」に入り、その場でもう一度抱きしめられ、「ここは”せっぷん”だから、キスだけ」と言って、キスをされた。
 今日の悟さんはロマンチストみたいだ。

 俺は、ある事が思い浮かんできたので実行に移していた。
 缶の飲み物を買って空にさせると、綺麗目な空き缶を集めて車に繋ぎ付け、オープンカーの天井を開ける。
 それで分かったのか、悟さんは苦笑なのか失笑なのか複雑そうな表情をしていたが、「まあ、誰も見てないし良いか…」と呟いて車を走らせてくれた。

 カンカンカンカンッと缶が地面に着く度に音がする。
 えへへ、なんか嬉しいな。

 「優介は映画の見過ぎか?」
 「違うよ。憧れていたんだ」
 「こういうのがか?」
 「うん。好きな人と結婚したら、オープンカーでなくても良いけど、缶をくっ付けてハッピーロードを走るんだ、ってね」

 日本で、しかも場所は能登だから良いか。
 これが東京だったら絶対に拒否してただろうなと思い、悟は運転していた。

 が、あまりにもカンカンカンカンカンカンッと鳴るのが煩い。
 金沢に着く前に缶を捨ててやり天井も閉める。
 思わず口に出ていた。
 「やっと静かになった」

 優介は笑ってる。
 「我慢してくれてありがとう」

 そこから加賀を経由して敦賀から米原へ出て、名古屋に着く前に夕食を食べ、その日の宿泊先に着いたのは夜になっていた。
 「んー…、しばらく運転したくない」
 「お疲れ様」

 着いたのは一軒家。
 「悟さん、ここは何処?」
 「昌平の別宅」
 「はあ?」
 「気分よく貸してくれたぞ」
 「昌平さんって、本当に凄い」
 「あとは、福岡にもある」
 「福岡…」 
 「さすがに福岡まで運転しようとは思わないから」 
 「そうだよね」







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Happy Wedding!!
”幸せの鐘”
”せっぷんとんねる”
能登半島には、色んなスポットがあります。

違うサイトでエロ無しのファンタジー小説を龍視点で書いて更新中です。
 悟が出演しています。
 一緒に読んで頂けると幸いです。

  『龍神の宮殿』



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