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GW旅行は能登半島 (38) 

 桑田常務は岡崎に近寄って声を掛けてる。
 「ねえ、替えっこしない?」
 「桑田常務、替えっことは?」
 「ここ、俺の所。俺もそうだけど、2人とも”くわだ”でしょ。この2人の島崎、冴木のどちらかと替えて欲しいな。”くわだ君っ”と怒られたり注意されたりすると返事してしまいそうだ」
 「あははっ。峰岸、どうする?」
 「あー、そこまで考えてなかったな」
 「なら、俺の冴木君と替えるか」
 「良いのか?」
 「別に良いよ」
 「そっか…。すみません、冴木君と玖倭田君の名前を書き替えて下さい」


 解散になったが、社長秘書の安住は峰岸に近寄る。
 「峰岸さん、時間良いですか?」
 「安住君、どうしました?」
 「あの、社長秘書も変わるのですか?社長秘書も秘書課からやり直すのですか?」

 その言葉に峰岸は笑い出した。
 「あの専務の言葉に一々ビクついてどうするのです?」
 「だって…」
 「安住君には利根川専務の方に7割付いて下さい。山本君は育成がおざなりで出来てないんですよ。彼にメインの自覚を持たせるようにして貰いたいのです」
 「新入社員、秘書課からと言うのは…」
 「まさかとは思うが、米語は」
 「苦手なんです。英語の方が良い」
その言葉に苦笑しながら応えてやる。
 「私の書いたのは『提示した事に文句がある奴は秘書課からやり直せ』です」
 「利根川専務とは大いに意味が違う…」
 「その利根川専務に7割、残り3割は藤山君のフォローお願いします。方法は任せます」
 
 安堵した安住は笑顔で応じた。
 「良かったあ…。はい、分かりました」


 山本を言い負かせる事に成功して良い気分を持ったまま、利根川は部屋へ戻った。
 最後の秘書ページをコピーしてると、もう一人の秘書から声を掛けられる。
 「専務、コピーでしたら言って貰えればしますのに」
 「必要だろう」
 「え、誰が?」

 専務から手渡されたコピー用紙に目を向けると、英語で書かれてあり、しかも最後の一文は米語で殴り書きされている。思わず笑っていた。
 「あはははっ…。山本さん、意味分かったのかなあ」

 どうやら玖倭田君には通訳は必要なさそうだ。
 「えーとぉ、来週から1ヶ月半、瀬戸常務の所になるんですね。了解しました」







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