GW旅行は能登半島 (30) 

 涼は撃ち方を説明してくれる。
 「最初は、2つずつ3列に撃つんだよ」
 悟は、そのキラキラと輝いてる小箱目掛けて一弾倉を空にした。
 綺麗に6つの穴が並んだ。
 2つずつ3列に。

 ”ギャー…”

 「ほい、次はこっち。で、円を描く様に撃つんだよ」
 そう言って涼はひっくり返してやる。
 今度は、その面に、綺麗な円を描く様に撃ってやる。

 ”くぅ……”

 「ほい、最後だ。真ん中に撃ちこめー」
 と言って、ひっくり返してやる。
 その面の真ん中に撃ちこんでやる。

 ”ぅ……”

 それは綺麗な一つの穴だった。
 まるで6発も撃ち込まれたようには見えない。


 それを見て、涼の弟は唖然としている。
 何も言えない、やっと言えた言葉はこれだった。
 「すげぇ…」

 涼は頭を掻いていた。
 「一番美味しいとこを持ってってくれるよなあ」
 「言ったろ」

 二人の声が重なる。
 「目立ってなんぼ」
 「だろ?」
 「そうだ」

 苦笑しながら涼は言ってくる。
 「しっかし鈍ったと言いながらでも、相変わらずの腕だねえ」
 「ったり前だろ。誰に言ってる」
 「悟様」


 何故か、近くでワアッ!と歓声と拍手が起こった。振り返るとクルーが皆、降りている。
 「あれ、いつの間にジェットがこんな近くに…」
 「もしかして、お前のを見てたとか…」
 「見物料を貰うか」
 「お前ね、自分の使用人だろうが」
 
 だが、悟は2人のクルーに近寄っていく。
 見物料として、話を持ち掛ける為にだ。


 涼が声を掛けている。
 「宮殿に入るなら今だ。あと少ししたら崩れるぞ」

 その声に真っ先に反応したのは弓矢を構えていた瀬戸だ。
 「入って中を見たい」
 そう言うと、他の3人も連なって入った。


 ジェットの中から龍封印の場面を見ていた峰岸は安心の息を吐いた。
 桑田常務の顔色は担ぎ込まれた時より良くなってきてる。

 それに、あの人。
 岡崎は師匠だと言ってたけど、凄い人だな。
 カッコいい。
 音声無しだったけど、出来るなら音声も拾って欲しかったな。
 なんて事を思っていた峰岸だった。


 「昌平ー、入るのなら今の内だぞー」
 そんな言葉を待っていたみたいで「入るー」と言いながら、このジェットの持ち主である人物はタラップを押し開け飛び降りると駆け寄っていく。新一の姿を見つけ、背をビシバシと叩いてやる。
 「短剣使いのバイク野郎を見たのは久々だ」
 そう言うと肩に腕を回し抱く。
 「カッコ良かったぞ、惚れたわっ」
 「サンキュ」

 片思いの相手から、そんな言葉を貰った新一は嬉しそうに頬を染めた。








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さすがです(^-^)//""ぱちぱち

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