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GW旅行は能登半島 (27) 

 最初の一発は掠っただけだが、2本目からは当てにいくが跳ね返される。
 「ああ、見えない鎧を付けてるのか。それなら…」
 そう呟くと、瀬戸は少し高めの位置に的をすえ放つ。

 ”ギャーッ”
 そう叫ぶと振動で足元が揺れ、その拍子に坊ちゃんは倒れた。
 「芳樹、お前」
 「今の内だっ」
 高橋常務と利根川専務が躍り出た。
 新一も負けじと短剣を繰り出す。

 「坊ちゃん、坊ちゃん」
 ペチペチと桑田常務の頬を叩くが何も反応がない。
 「芳樹、坊ちゃんをそのまま安全な場所に連れて行け」
 「それって、何処よ?」
 「え、ど、何処って…。そういえば、崖の上だ」
 迷っていたら声が掛かった。

 「こっちに渡して」
 その声の持ち主に素直に渡した。

 ”待て、アクアマリンを返せっ”

 力が出ない。
 これっぽっちの気では何も出来ない。

 嫌だ。
 もう、あの冷たい場所には戻りたくない。
 吾は龍だ。
 風と水を司る神龍だ。

 人間どもよ、吾を敬え。
 吾に力を。
 吾に血を。

 せめてもの力を込めて、シュッと空を切る。

 何か自分のではない血が付着する。
 「うっ…」

 血を取られてしまった人物は倒れてしまった。
 「利根川専務っ」

 ”これだけか…。仕方ない。人間どもよ、吾の力を見くびるなっ!”

 「だから言ってるだろっ。すでに掴まえてるって」

 だが翼が生えてこない。
 どうしてだ。








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