GW旅行は能登半島 (21)

 体格が良さそうなジェットクルーと新一を引き連れて及川兄弟はジェットから飛び降りた。
 その8人をジェット機内から見守る事しかない峰岸は唇を強く噛んでいた。
 (くそぉ…、自分も行きたいが足手まといになりたくないからなあ)

 及川弟はクルー2人を引き連れて、最初に塊になっている4人を確保した。
 「え、でも、芳樹が」
 「大丈夫だ」
 「だけど」 
 「彼が奥を見てる限り、アレはこっちに気を配らない」
 「芳樹には」
 「残り5人が近付いてる」
 「そう5人も…」

 でも、安藤は専務だ。瞬時に意味を悟った。
 「でも、それは芳樹にでなく、あいつが奥に居る何かを見てる物に向かってだろ」

 及川弟は気が付くのが一瞬遅れた。
 「待って」
 「煩いっ、あいつは俺の宝物なんだ。囮にすんじゃねえっ」
 「囮じゃなく、君っ」
 
 大声を出してやる。
 「芳樹待ってろっ!すぐ行くからなっ」


 及川弟は、宮殿近くに陣取っていた兄の所に走り寄って行く。
 「嘘だろ、激しい奴だなあ」
 「ごめん、もう少しだったんだけど」
 「仕方ない。でも3人は助けたってこ…、ん?」
 「え、嘘…」

 「くそったれ。こうなると宮殿から入るか」
 「それなら武器庫だな」
 「私は私室に入ってやる」
 「気を付けろよ」
 「そっちもな」

 違う声が割ってくる。
 「私も連れて行け」
 悟の声に涼の弟は驚いてる。
 「わっ」

 「来ると思ってたよ」
 「こんな話、逃す手はない」
 「お前、こんなの好きだよな」
 「まあね」








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