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GW旅行は能登半島 (15) ~強力助っ人、登場!!

 病室から声を掛けた及川は伯父に抱き付いた。
 「おー、帰って来てたのか。お帰り」
 「ただいまあ」
 
 病室の中を見たのか、常務秘書の及川の伯父は声を出していた。
 「あれ…、誰かと思えば、これはウルトラクラスのVIPじゃないか」
 「涼伯父さん、知ってる人?」
 「大学の同期だ」
 「え、それじゃ、あの人もお医者さん?」

 及川の伯父である及川涼は、ある人物に近寄り声を掛ける。
 「懐かしいなあ、クールガイ」
 「どちら様?」
 「その澄まし面を真似る度にゲンコツ食らってたが」
 「まさか、山登りの涼…」
 「そうそう、山登りのクライマー涼君だよ」
 「丁度良い。宮殿の主に囚われてる5人を救いに行くから手伝え」
 「宮殿の主?」

 常務秘書の及川は伯父に今迄の事を話した。
 聞き終わった伯父は元凶ともいえる2人に拳骨を食らわせる。
 「てー…」
 「なんで…」
 
 殴られたのは久和田常務と桑田専務だった。
 「あの小屋は龍の尾の動きを止めておく場所だ。いわゆる杭だ。ぶち壊してくれて…」

 そう言うとパソコン画面を覗く。
 「ただ救いは柱が1本も倒れてない。そのスイッチは2つとも生きている」
 「どういう意味だ?」
 「明朝でなく今だ。良いか悟。宮殿が見れるのは3年後だ。あの放浪兄貴に言っとけ」
 「3年後か。手はあるんだな」
 「ああ。一度、中学生の時に戻した事がある」
 「え…」
 「あの時は5人でやったけどな。もう一人呼ぶか」

 そんな時、姿を見せた人が居た。
 「はいはい、そんな気がしたんだよな」

 登山服に身を包んだ人物が現れた。
 思わず、及川は呟いていた。
 「親父、その恰好は…」

 涼は声を掛ける。
 「尻尾は動かない龍だ」
 「今回は楽勝だな」
 「そうだな。おい、そこの天然パソコン2人、龍の動きを逐一空中隊に報告しろ。
で、誰か一人空中隊に入れ」

 その言葉に優介と岡崎は文句言いたかったが、峰岸が先に口を開いた。
 「私が空中隊に入ります」
 
 せめてもの声を岡崎は出した。
 「峰岸、よろしく」

 気が付いたのか、涼は相棒を紹介する。
 「こいつは双子の弟だ。あっちは私の同期の奴で、もう一人は」

 その言葉に悟が応じる。
 「私は悟で、こっちは新一」
 
 その返事に、涼の弟は挨拶する。
 「よろしく」
 
 新一も同様に挨拶した。
 「こちらこそ、よろしく」



 一人だけブツブツと呟いてる奴がいる。
 「涼…、及川涼…、医者という事は医学部…」

 そんな根暗な奴を指差し聞いてくる。
 「悟、あいつは誰だ?」
 「経済のモグラだ」
 「ああ、松井の赤鼻か」

 その言葉を聞いて(こいつも、悟と同じゼミの奴だ)と確信した。
 「それ言うなっ」
 
 





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おお、強力な助っ人ですね~

ここで、一言メモ。
及川涼=悟と同じ東響大学医学部卒業生で、同じゼミを取っていた。別名、クライマー涼。
ワンの後に続く、13位に当たる人物です。

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