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GW旅行は能登半島 (14) ~アドバイザー、合流

 こちらは入院組。
 「社長、岡崎さんと峰岸さんと山口さんと山岡さんがアドバイザーの方と、こっちに向かって来てます。もう少し待って下さい」
 「及川君、そのアドバイザーって大丈夫なのか?」

 及川は社長の言葉を無視して自分の上司を睨み付ける。
 「常務、こうなったのは常務のせいですからね」
 「え、私?」

 一つ一つ区切って言ってやる。
 「そうですよ。盃に、5つ共に、全部に水を入れるだなんて、大バカな事をした久和田常務。
あの5人が戻ってこなければ、これから50年間、1人で、常務仕事して下さいね」
 「えー…」
 「解読出来たのに、なんでするかねえ。全く……」

 そんな及川に、副社長は聞いてくる。
 「で、アドバイザーって誰なの?」
 「岡崎さんの知り合いだそうです。もう少しで」

 ヒュンヒュンッと音が聞こえてきた。
 「あ、着いた」

 少し待ってると、ドアの向こうから声が聞こえてくる。
 「失礼致します。桑田コーポレーションの岡崎と申します」
 
 真っ先にドアを開き走り寄った。
 「岡崎さん、待ってましたー」

 ドアを開け放ったまま、及川は岡崎を抱きしめた。
 「及川君も大変だったねえ」
 「あのバカに言ってやりましたよ。あの5人が戻ってこなかったら一人で常務仕事しろとね」
 「うんうん、よく言った」


 岡崎は一緒に連れて来たアドバイザーに声を掛ける。
 「師匠、こちらにどうぞ」

 2人を後ろに従え病室に入る。
 途端に、社長の顔は嬉しそうになり声を出していた。
 「岡崎、でかしたっ」

 一方、こちらは溜息だ。
 「やっぱり、こいつかよ…。まあ良い、ギャラは貰うからな」


 生還した5人から話を聞いたアドバイザーは明朝4時に行動を起こすことにした。
 3つの組に分ける。
 空中隊に長兄とジェットクルーザー。
 地上隊に優介。
 実行部隊は悟と新一。

 「優介、異世界のスイッチは分かったか?」
 「まだ分かんない」

 そんなやり取りに新一は声を掛けていた。
 「わははっ…、天然君はいつまで経っても可愛いな」
 「新一さんは口が軽いから龍にやられちゃうかもね」

 精一杯の嫌味を効かせ睨んだ優介に、悟と新一はさらりとかわす。
 「睨み顔になってない」と、元暴走族のサブリーダーの新一の一言と、
 「ニヤつき顔だな」と、ボスの左腕と自負している苦笑顔の悟の一言に、
 「この2人は…」と、何も言えないでいる優介だった。

 そんな時、岡崎は持って来た。
 「優介。これが一番古い地図だって」
 「ありがと。で、スキャンして、さっきの地図と合わせる。んで、あ…、徹、見て」
 「何?」
 「スイッチに見えない?」
 「5個あって、2個が潰れてるのか消えてる?ねえ及川君、もしかして5個ともスイッチが消えると宮殿は見えるの?」
 「4個だよ」
 「位置は決まってる?」
 「うん。え、何…、スイッチ分かるの?」


 そんな時、正門のある南口から声が聞こえてきた。
 「えらくデッカいジェットだな。誰かVIPでも来てるのか?」

 その声に及川は反応した。
 「この声は、涼伯父さんっ」







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