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GW旅行は能登半島 (10) ~入院組

 一方、こちらは一足先に落ちた3人は何故かベッドに寝かされていた。
 目を覚ましたのは本田専務だ。
 「うー…、てててっ、ここは何処だろう」
 その声が聞こえたのか誰かが入ってきた。
 「あ、気が付いたみたいだ。本田専務、大丈夫ですか?」
 「え…、あ、あれ何で」
 「何でと言われても、私の実家です」
 「なら、助かったんだな」
 良かった…と安堵の表情をしてくる。
 言わずにおれなかった及川は、社長と桑田専務同様、本田専務にも聞いていた。
 「本田専務、アスレチックだと言われてましたよね?なのにどうして、あんな所に社長と桑田専務と一緒に転がっていたのですか?残りの7人はどうされたのですか?」
 「10人でアスレチックしてたよ」
 「山登りでしたよね?」
 「そうだよ」
 「私が川に行かなければ、3人共死んでましたよ」
 「川って…」

 ドタドタドタッと煩い位に足音が響いてくる。
 「ったく煩いなあ。病院では走ら」
 「また2人落ちてきたぞ」
 「え、2人?」

 病院内を走っている人が連れて来たのは、副社長と自分の上司である久和田常務だ。
 「な、久和田常務?常務、常務っ」

 先に気が付いたのは副社長だった。
 「あれ、及川君?」
 「副社長、どういう事ですか?」
 「ちょっと待って…、うー……」
 自分の手で足を擦ってる副社長に手当てを施した医者は口を挟んできた。
 「貴方はカッコよく着地したつもりだろうが、両足で地面に強く降り立ったんだ。そこだけで済んで良かったな」
 「兄貴、この2人は」
 「あの3人より内側の方に落ちてきた」
 「内側とは…」
 久和田常務秘書をしている及川の兄は、とんでもない事を言ってきた。
 「御神龍の祠」
 「は…、祠って、え、え、ええっ」

 及川は副社長に詰め寄った。
 「副社長、アスレチックだと言われてましたよね。それがどうして御神龍様の方から落ちてくるのですかっ」
 「御神龍って何?」

 及川の声が煩かったのか、久和田常務は目を覚ました。
 「んー、煩いなあ。あれ、及川君?私は助かったのか…」
 「常務、この6日間、何をされてたのですか?」
 「6日間?2日間だと思うが…」
 「何言われてるんですか、今日は5月3日ですよ」
 「はあ?っててて…、うー、痛い」
 「他の5人はどうされたのですか?それより、どうしてこうなったんですか?」
 「ちょ、ちょい待て。社長たちは?」
 「本田専務は打撲ですが、社長と桑田専務は擦り傷だけです」
 「そう、軽くて良かった…」
 「本当に良かったですよ。で、常務」
 
 何があったのか、知ってる限りの事を怖い顔をしている自分の秘書に話していた。
 段々と鬼の様に怖くなってきてる秘書の顔は今にも爆発しそうな感じだ。







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及川君、爆発するのかな。。。

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