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GW旅行は能登半島 (4) ~二転三転。。。

 3月の会議ではアスレチックに決まったから、俺は賛成したんだ。
 ある程度の辛さ厳しさも覚悟していた。

 そして、4月の会議で行先が決まった。
 富山か石川かで別れたが、石川になった。
 場所は、輪島と能登の境にある山だ。
 山登りとアスレチックか、それぐらいなら大丈夫だろうと満場一致したのだ。

 最初は良かった。
 あのコロコロ体型の社長ですら登りきったのだ。
 それが、あの桑田専務が足を滑らし落ちたのがキッカケだった。
 次々と皆を引き込み落ちていったのだ。

 しかも登ってきた方でなく、違う方向にだ。
 まさか、崖だとは思っても無かった。

 桑田は直ぐ近くに居た久和田常務と高橋常務の足に掴まり、久和田は近くに居た坊ちゃんの足に掴まり、坊ちゃんは安藤専務に、安藤は瀬戸常務に。
 高橋は社長と俺の足に掴まり、社長は副社長と本田専務の足を掴み引きずり込んだ。
 それは、あっという間だった。


 気が付くと、起きてる奴も居れば、まだ気を失ってる奴もいた。
 揺すったり叩き起こしてやると、スマホやiPhoneを取り出し位置確認をする。
 「んー、動かない」
 「壊れたのかな…」
 「崖の上に木か…」
 「あれ?水の音が聞こえる」と言う坊ちゃんの声で移動した。

 「なんか腹空いたかも…」
 だけど、水や食い物はアスレチック広場のテントの中だ。
 今思えば移動しなければ良かった。

 移動すると小川が見えた。
 水量は少ないが、水は澄んでいて魚が泳いでる。
 溜息吐いたのか2人の声が聞こえてくる。
 「ナイフさえあれば…」と久和田の声が、
 「火も何もかもテントだ…」とは、安藤の声だ。

 坊ちゃんは現実主義者なのか。
 「食べれる魚なら、そのまま串焼きにして食べましょう」
 その言葉に乗ってやる。
 「何か食べないと元気でないからな」

 そんな俺の言葉に本田が賛同してくれた。
 「利根川の言う通りだ」

 すると高橋が先に動いた。
 「焚火になるのを落としてやる」
 それに応じたのは安藤と瀬戸だ。
 「それじゃ、火を作るか」
 「原始的な火ですね」


 もしかして、木と木をすり合わせて、その摩擦を使っての火熾しか。
 見てると、2人はあっと言う間に火を熾した。
 高橋が上から草葉や枝を落としてくれるので、それらを2人が作った火に入れてやる。
 薄暗かった場所が明るくなった。

 安藤と瀬戸は4ヶ所に火を熾し、各自、近くにある火に近寄り座る。
 社長と高橋、副社長と久和田と本田、安藤と瀬戸。
 坊ちゃんと桑田と俺の4グループだ。
 グループメンバーに文句は言わない。
 だけど2人きりの方が良かったな。







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二転三転する。。。


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