可愛いと言わないで (23) ~即、実行

昌平さんから、この離れの鍵を貰って、どのぐらいの期間が過ぎたのだろう。
今迄、この中に入ったことは無かった。
なにしろ、いつもは鯉の世話をして泳ぐのを見ていただけだから。

中に入ると、誰も何もしてないって事が分かった。
埃が舞っている。
本来は靴を脱いで上がるのだろう。だけど、今日だけは土足で許して。
そう心の中で願い、部屋に上がった。

ベッドもカーテンも机も椅子もテーブルも無い。
何の為に建てたのか分からない。
だけど、台所には2口コンロが設置されている。
蛇口を捻ると水が出たが、茶色だ。暫らく出してると、白い透明な水が流れてきた。
お風呂や洗面台も同様だ。
トイレもレバーを押すと水が流れる。
電気も使えるから直ぐにでも暮らせる。

うーん…と考えていたが、考え直した。
家具なんて何も無いから、張り切ってやると今日と明日で掃除は終わる。
掃除機やバケツと雑巾も持って来ないと。
掃除道具は自分の部屋に置いてるのを持ってきて、マスクをつけ掃除をし出した。


夕食の30分前に掃除が終わり一区切りついた。
明日はワックスを掛けよう。
掃除道具を部屋に持ち帰るとシャワーを浴びる。埃を被ったので頭も真っ白だから洗いたかったからだ。シャワーを浴びて一休憩しながら、離れに持って行くのに必要な物を書き出していく。カーテンは布地を買って自分で縫おう。真っ直ぐに縫うだけだから、ミシンを使えば直ぐ縫える。カーテンレールはあったから、輪っかが必要だな。
机は…と思っていたら、そこで考えは止まった。

この部屋の家具は、全部、この家の持ち物だから勝手に持って行けれない。
そういえば、学校で縫って戻ってきた提出物に布団があったっけ。たしかマットレスと毛布と枕も一緒に提出したから、探せばある筈だ。どこに置いたっけ…。

悟さんが帰ってきたら話をしよう。
そして、一緒に暮らすんだ。






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離れで暮らす事に決めた優介は、悟には話すのね。
安心したε-(´∀`*)ホッ
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