BL風味の小説

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清水朝巳の腐道中 (1) ~志水浅海 SIde~

冗談じゃない。
なんだ、この数字は。
しかも、あいつは何て言った?
御馳走様?
しかも、迷惑料として誰が払うだって?

怒る気満々で立ち上がった浅海は既に外に出て行った奴を追いかけて行く。

従兄である店主の声が聞こえてくる。
 「あ、おい、こら。浅海っ」
 「釣りはいらん。とっとけっ」
 「それは良いが、足りんぞ?」
 「はあ?」
くそったれ、あんの野郎ー!

ここで時間を取られてしまった。
結局、自分の食費と共に1万円を出し、お釣りは2000円だけ返してもらった。
小銭は店への寄付だ。


バタンッと大きな音を立ててドアが閉まった音を背後にし、走っていく。
何処行った。
俺は、あの生2杯と焼売だけだと思っていたんだ。
だから、何も文句は言わなかったんだ。
それを、あいつはー!

時間は取られたが、10分も掛かっていない。
ならば、駅か。
当たりを付けて、駅へと向かった。
すると、改札を通ったばかりの姿が見えた。
当たりだ!

俺の足を舐めんなよ。
長距離で鍛えた陸上人間。
その気になれば邪魔が入ろうが、追いつける。
そいつが降りようとしているホームは東京行き。

階段を3段飛ばして下りてやる。
すると、あいつは乗り込んだ。
それを見て、俺も乗り込んだんだ。

乗り込むと、すぐに発車した。
人の善意を無にしやがって。
そりゃ、俺が勝手に座り込んだのだけど。
だけど、あんなに食っていたなんて誰が思う?
まあ、あいつの方が先に食べていたけどさ。

とにかく腹が立って、何か言わないと気が静まらない。

そう思いながら、前の車両へと向かった。




ズンズンと歩いていると、声が聞こえてきた。
あいつの声だ。
通り過ぎたみたいだ。

パッと後ろを向くと、あいつは座っていた。
ボソッと呟く。
 「やっと見つけた。しかし、良い表情するなあ」

あいつは笑顔になって誰かと話をしている。
俺とは話したくないという頑なな表情で飲んで食べていたのに。
しかも、最後の最後だけ、にこやかな表情で言ってきたのだ。
 『御馳走様』だと。

ああ、思い出しただけで腹が立ってくる。


それに、あんな表情をするだなんて卑怯だ。
相手は誰なんだ。

ジッと見てると、微笑みになり、その内に目を瞑って寝てしまったみたいだ。
その寝顔が可愛く見えて、側で見ていたかった。
だから、側に寄ったんだ。
4人掛けの座席で、あいつの目の前には高校生2人が寝ていた。
しかも、3人分の荷物を置いてあるので、座れずに立ったまま寝顔を見ていた。








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前作の『清水朝巳の腐探検』の、浅海バージョンなあらすじです。


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