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夏休みは沖縄旅行 前半(3)

その日もポップな曲が流れ、数分後にはスタッフルームに皆が戻ってくる。
 「タカ、オツカレ」
 「オツカレー」

自分の椅子に利根川が座ってる。
真っ先に言うべきことがあるので、皆に声を掛けた。

 「皆、11日間留守してごめんなさい。シンガポールでの話をします」
 「明日じゃ駄目なの?」
 「今日、言わせて?」
 「早く終わらせてね」

はいはい…と返して、俺は言いだした。
 「実は、ここと手を結んでくれるそうです」

誰かの声が聞こえてくる。
 「手を結ぶって、姉妹校になるって事?」
 「はい、そうです」

皆が拍手してくれた。
 「オー、さすがタカ」
 「ブラボー」

俺は、少し声を張り上げ続けて言う。
 「シンガポールから留学生が来ます。
これが、提携書です」
そして、明智ボスに向かって言う。
 「明智ボス、あそことパイプが繋がりました」
 「やった!さすが高瀬君」
 「それにつきまして、来週はボスに来て頂きたいそうです」
 「うんうんっ。じゃ、帰ったら直ぐに日本の事務所に連絡だ」
 「はいっ」


その喜びに水を差すような冷たい声が聞こえてきた。
 「マッテ」
 「何か質問ですか?」
 「6ヶ月も居ないって事?」
 「約束通り6ヶ月ですよ。残り4ヶ月ありますので、安心して下さい」
 「ヨカッタ」

皆が帰り支度をしているのを見て、俺は自分のデスクへと向かう。
 「高瀬」
 「…久しぶりだね」
 「話がしたくて来たんだ」
 「顔の痛みはどんな?ボールを顔で受けたんだって?」
 「もう四方八方から思いっきり投げてくるんだ」
 「楽しいだろう?」
 
その言葉には応じず、もう一度聞く。
 「あの旅行の事と会社を辞めた事を聞きたいんだ」
 「え…」
 「なぜ俺に黙ってたのか。それも聞きたい」

あいつ等は何も言ってないのか…、と呟きが聞こえてきた。
 「それは誰の事だ?義昭、本当の事を」

だが遮られる。
 「ここは仕事場だ。プライベートとの区切りをつける事をしろ」
その言葉に瞬間だが利根川は目を瞠ったが、すぐに思い直した。
 「それもそうだな」


だが高瀬は椅子に座ると仕事をしようとしている。
それを見て、思わず言っていた。
 「高瀬、話をしたいんだ」
 「11日間留守してたんだ。ある程度の事はしないと明日がきつい」

それもそうか。
学校書類とかなんて物は俺には無理だから、まるっきり手を付けなかったんだ。
その整理を高瀬はしていってる。


でも、その仕事をしている顔を見てるだけでも来て良かったと思える。
その内に、高瀬の声が聞こえてきた。
 「よし。一先ず、ここまでだな。後は明日だ」
 「全部しないのか?」
 「貫徹になりそうだからしない」
 「まだ残ってるのは明日にするのか?」
 「ここは日本ではないからな。残業する気は無いから、もう帰る」


その言葉を聞いて驚いた。
高瀬の言葉が違う。
あの頃は、その日その日にしていて残業まみれだった。
それが、ここでは残業する気が無いだと?
変わった…。
何が、お前を変えたんだ。
高瀬、一体、何があったんだ。







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日本人は別名、仕事の虫って言うからね。
高瀬も、日本を離れて変わったのかもね。

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