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夏休みは沖縄旅行 前半(1)

有休を取って1ヶ月経った、ある日。
南半球にある島にやって来た。
やっと見つけたのだ。

残り2ヶ月半しか残ってないが、高瀬が会社に戻らないと言えば俺も辞めよう。
地図には載らないが、一国の島である所に居たのだ。
その島には大小の島々が首都のある島を囲むように配されている。
ジャカルタにも近い、その島国は多国語が飛び交う。
英語ならなんとかなるが、あとはジェスチャーだな。
高瀬はアスリートだった時は英米語だけでなく中国語も話せていたから、ここでの生活には困らないだろう。


フェリーから下りると、真っ直ぐに高瀬の居る所に向かう。
途中、日本語を教えてるのか、たどたどしいカタコトにもなってない日本語が聞こえてくる。
窓の近くで聞き耳を立ててる人も居るので、近寄っていく。

 「…、once more」


思わず目を瞠っていた。
なぜ、明智が此処に居るんだ。
いや、あれは明智だよな。人違いじゃないよな。なんで、ここに居るんだ。

女生徒の声が聞こえてきた。
 「アケチセンセ、クェスチョン」
 「ヤー、please」


へえ、明智は此処で日本語を教えてるのか。
すると、いきなりポップな曲が流れて来た。
 「はい、今日は、これで終わりです。また、明日」
 「ハーイ、ありがと」

See you ! 
Bye !
の意味は分かるが、恐らく、全部、その手の意味なのだろう。


耳元で声が聞こえてきた。
 「いらっしゃい、利根川君。そろそろ来るだろうなと思ってたよ」
 「え…。誰にも何も言ってないのに?」
 「スパイが居るんだよ」

はあ…、スパイ?
こいつ、スパイが居るって言ったのか?
相変わらず謎な奴だよな。
 「映画の見過ぎでは?」
 「高瀬君を探しに3ヶ月余りの有休を使って来たんでしょ」
 「なっ」
 「悪いが、彼は今朝の便でシンガポールに渡ったんだ」
 「は?今、何て言った?」
 「シンガポールに行ったんだ」
 「なんで、あんたが」
だが、明智は遮ってくれた。
 「本当に急に言ってきてね。あっちが高瀬君を、と指名してきたんだ」


腹立ちまぎれに聞いていた。
 「だから、何で、あんたが、そういうのを知ってるんだ?」
すると、明智はさらりと返してきた。
 「彼は、私のスタッフだからだよ」
 「どういう意味だ」
 「どうやって突きとめたのかは分からないが、10日間は戻ってこないよ」


10日間か…。
仕方ないな、こうなると聞きだしてやる。
 「シンガポールの、何処ですか?」
 「仕事だから、行っても相手にしてくれないよ」
 「聞かれてる事に答えろよっ」
明智は、こう返してきた。
 「やれやれ…、荒れまくってると聞いてはいたが、ここまでとはね」
 「明智」
 「高瀬君の代わりに10日間するかい?」
 「代わりって…、何を?」
 「本当に急だったから代わりが居ないんだ」
 「え…」
 「ギャラは朝食と夕食になるけど、それでも良いかな?」
 「昼食は?」
 「仕事場はここだから、皆と一緒にランチだよ」
 「え、ここ?丘の上では…」


明智は怪訝そうな顔をしてきた。
 「丘の上…?ああ、なるほどね。そっちの方で突きとめたのか」

丘の上では、先週いっぱいで終わったよ。と、言いながら明智は片付けだした。








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GWに参加した『社員旅行は南の島』の続編になります。

やっと恋人の居場所を突き止めた利根川。
だけど、高瀬には会えず。。。
そこで再会した人は常務をしていた明智だった。


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