BL風味の小説

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TOP18禁!ネコの事情 ≫ 18歳 !ネコの事情 (33) ※最終話は、Happy End ※

18歳 !ネコの事情 (33) ※最終話は、Happy End ※

そんな飼い主二人に対し、2匹はダラダラとしていた。
さあ、数日分の仕事が溜まってるので、ヤルゾ!とヤル気満々のレモンは、時々、掻っ攫おうとしてくる小さい子ネコの手から商品を守ったり、お客さんへの挨拶を怠る事なく愛嬌を振り撒いてる。
その反面、リンゴは日向ぼっこをしていた。
何もすることが無いのもあり、眠くて眠くて仕方がないのだ。
 「フニャァ…」(眠う…)


リンゴが居るのは母屋の方だ。
これが離れの方なら、たくさんのネコに囲まれてただろう。
母屋は敷居が高く、リンゴにちょっかい出せれないのだ。
しかも、ドビーが母屋の入り口で睨みを利かしている。
なので、近寄りたくても迂闊に近寄れないのだ。

ドビーが寝るのを待つのみだが、その頃には、皆が寝入っていた。

温かい日差しが縁側を照らし出してくれる。
その温もりと、誰かに必要されているという満足感が、リンゴの心の中にある。



しっかりと耳に届いていた、あの言葉。
 「レモン、ありがとう。大好き」
ドビーが、リンゴを自分の背に乗せてくれた時、リンゴが言ってきた言葉だ。
なにか心の中がほんわかとなった覚えがある。

その言葉はケイにも言われる時もあるが、何かが違っていたんだ。
俺が守ってやるんだ、と自覚したものだ。



オトウの声が聞こえてきた。
 『レモン、お疲れ。ほら、ご飯とミルク。ドビーと3人分だよ。置いとくぞ』
 「ニャー」(ありがとう)



母屋の縁側に向かって声を掛けてやる。
 「リンゴ、ドビー。ご飯だよ。こっちおいで」

 「ありがと」と、リンゴが返してくる。
ドビーは珍しく困り顔をしている。
 「俺も良いのか?」
 「良いんだよ。俺が見張り役を頼んだんだから。ギャラは貰えよ」
 「ありがとな」


ドビーもそうだが、レモンもリンゴもネコだ。
食べたい時に食べ、遊びたい時に遊び、寝たい時に寝る。
自由気ままに我が道をいく生き物だ。
ネコの事情とは、そういうものだ。

だけど、ここぞ!という時は、正義を振りかざす。
喧嘩もすれば、甘える事もある。
怒られる時もあれば、逃げる時もある。


何事にも縛られないんだ。
結婚したから何だって言うんだ。
俺は、この仕事が好きなんだ。
たまにタワーで寝る時があっても、お客さんは「可愛い」と言ってくれる。
リンゴはタワーは怖いので近寄らないが、いつかは見せてやりたい。
眺めが良いんだよって。
その時は、俺も一緒に居るからな。


青リンゴ。
お前も男なら、逃げんなよ。

これが、俺たちネコの事情だ。


たまに偉そうな事を言ってくるレモンだが、根は優しいのだ。
ご飯を食べ終わった3匹は、リビングの隅に包まって寝ていた。
ここなら誰も来ないし安全だから、心配する事なく寝れる。

その3匹をモチーフにして、レモンの飼い主である啓はデッサンしていた。
そんな事は知らない3匹だった。




















  (完)



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