BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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18禁!ネコの事情 (30) ※結婚記念撮影※

タイミングよく、元気の良い声が聞こえてきた。
 「こんにちはっ。誰か居ますか?」

その声に、啓とレモンは反応した。
 「あ、洋一さんだ」
 「ニャー」(スズメの声だっ)

レモンを抱いたまま啓は家の玄関に向かった。
 「洋一さん、いらっしゃい」
 「おー、啓、帰ってきてたのか」
 「はい。今朝、帰ってきました」
 「お帰り」
 「ただいま」
その時点で気が付いた啓は洋一にレモンを手渡した。
 「お土産があるんだ。レモンを抱いて、待ってて」


母屋に入って行く啓を見送って、ヨウイチはレモンに声を掛けた。
 「元気か?」
 「ニャッ」(うん、元気だよ)
 「ビザも下りて、明後日には中国に行くんだ。元気でやれよ」
 「ニャー…、ニャッ?」(ちゅー…って、何?)
 「今度、ここに帰ってくる時は10年後だ」

啓が土産を手に、庭に出てきた。
 「お待たせ。洋一さん、お土産です」
 「ありがとう。啓、私は明後日には中国に行くんだ。その後はスイスに。その挨拶に寄ったんだ」
 「え、中国とスイス?」
 「ああ、母の墓参りと大学仲間とスイス旅行さ」
 「洋一さんのお母さんって、中国の方なんですね」
 「そうだよ。私は日中のハーフだからね」
 「スイスって、また遠くへ…」
 「ん、スイスのニースなんだ。ニースの海って日本より気持ち良いだろうなあ」
ケイの弟が反応した。
 「えー、良いなあ。兄貴、ケイ兄、俺等も今年の夏の避暑地はスイスにしようよ」
 
その言葉に、兄2人は返していた。
 「その前に、うちの家はスーパーとかコンビニなんだからな」
 「ちぇっ…、ったく、しょうがねえな」


するとレモンは洋一の腕から飛び降り、近くに寄ってきたリンゴの隣に駆け寄った。
 「ニャー、ニャニャニャッ、ニャニャ―」(ねえ、スズメ。俺の嫁さんだよ。見てみて)
洋一は、2匹を見て納得した。
 「おー、可愛い子だなあ。そっかあ、結婚したのか…」
どや!という表情のレモンを見て洋一は驚いていた。
 「そっかー、私は一人身を堪能するよ。結婚おめでと。
10年後には、お前の子供か孫と、ごた………。ん…、タマ?」
洋一はリンゴの腹を擦ってるうちに気が付いたみたいだ。
 「レモン、お前さん、もしかして男同士で結婚したのか?」


啓は口を挟んでいた。
 「洋一さん、そいつリンゴだよ。覚えてる?」
 「ほえっ?リンゴって…、あ、あの繊細な神経を持ってたリンゴ?」
 「そうそう、披露宴パーティの時、レモンと一緒に世話してくれてたリンゴだよ」
 

それを聞いて、洋一はレモンとリンゴを見る目が優しくなった。
 「そっかあ…。お前、あの時はビクついていたけど、少しずつ成長してんだな。
おめでとう、リンゴ。幸せにな」
この人の目つきは優しいし、なんとなくだがレモンが擦り寄って懐いてるのが分かる。
なので、リンゴは返したのだ。
 「ニャー」(ありがとう)
洋一はレモンとハイタッチしてやる。
 「そっか、そっかあ…。レモンもおめでとう。お前、あのパーティの時は、ずっとこいつを見てたもんなあ。気になる相手と一緒に居れるというのは嬉しいもんだよ」

レモンは、嬉しそうに擦り寄って行く。
 「これで、心置きなくパースに戻れる。お前等、元気でな」

その言葉に、啓の兄は聞いていた。
 「洋一さん、また行くの?」
 「ああ。パスポートとビザの更新に帰ってたからな」
啓の弟も聞いてくる。
 「あっちに行くと、結婚話なんて無いでしょ?」
 「中華料理店をやってるんだ。結婚なんて、まだまだ先の話だ」
 「そういう事言ってると、貰い手がなくなるよ。それに啓兄の披露宴パーティの時、小母さん連中が見合い写真持ってたよ」
 「だろうな。私は、レモンとリンゴと一緒に控室に居たからな。ま、私の代わりにもみくちゃにされるんだな」
 「嫌だなあ。俺、高校生になったばかりだよ…」


レモンとリンゴ。
そのまんまでいろよ。
そう言って、洋一はiPhoneを取り出すとカメラアプリを起動した。
2匹を撮っていた。
 「ああ、そうだ。記念撮影してやるよ。皆、入って」


そう言われ、皆は2匹のネコを中心にして座った。
啓はレモンの右隣に、佳和はリンゴの左隣。啓の兄と弟はレモンとリンゴの後ろに座る。
洋一の元気な声が合図を送る。
 「ハイ、スマイルッ!」

2枚撮り、皆にデータをBluetooth経由で渡す。
すると、啓の兄は自分の部屋から仕事用のカメラを持ち出して来て、洋一を含めた集合写真を撮影し、洋一に渡した。


 「ありがとう。それじゃ、そろそろ東京に行くから」
 「10年後でなくても良いから、また帰ってきてね」という啓の言葉に、洋一の目は潤んできた。
 「ありがとう。あの二人に、よろしく伝えて」
 「元気でね」
 「お前等もな」


だけど、レモンは何かを感じ取っていた。
Gパンの裾を引っ掻き、鳴きついてきたのだ。







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はい、またまた登場のスズメこと、洋一です。
従兄弟同士での会話と、結婚写真の撮影の図ですね♪


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