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18禁!ネコの事情 (5)

翌日、目が覚めると佳和さんの額におはようのキスを落とし、朝食作りにキッチンに向かう。
その前に…と、レモンとリンゴの寝床に目をやる。

レモンの上に覆い被さる様にリンゴは寝ている。
元々、この2匹は仲が良いみたいだ。まるでレモンの小さくて可愛いシンボルを隠すかのようにリンゴは覆い被さって寝ているが。もしかして…。
その想像に、思わず苦笑していた。
おい、レモン。
お前は受けかよ。飼い主の俺は攻めなのに、まるっきり逆なんだな。

耳元で声が聞こえてきた。
 「何を見てるのかと思えば」
 「だって、見てよこれ。レモンが受けでリンゴが攻めだよ。飼い主とは真逆じゃん」
 「いいなあ。リンゴは俺より男だ、という事だな」
 「リンゴの飼い主は受けだけど…。そうだ、たまには攻めさせてあげるよ」
 「このやろ、いっちょ前な事を言いおって」

えへっ、と思わず舌を出していた。
その時、何かを閃いた。
 「ごめん。俺、描きたくなってきた」
 「仕方ないな…。今朝は俺が作ってやるよ」
 「ごめんね。よろしく」

そう言うと、美術道具一式を部屋から静かに持ってくる。
そして、レモンとリンゴの寝姿をスケッチブックに何枚も何枚もデッサンしていく。まだ起きてこないのを確認すると、今度はキャンバスを持ってくる。
佳和さんは食べ終わったのかスケッチブックを手にして見ているので、俺は作ってくれたサンドイッチを頬張り、ホットミルクを飲み切る。
キャンバスの下塗りはしていたので、コンテでデッサンして下描きしていく。
後は筆で描くだけだ。
休憩してると、2匹が目を覚ましたみたいだ。
すかさず佳和さんが2匹に朝食を入れた皿を差し出し食べさす。

そんな風景もスケッチブックにデッサンしていってた。
そして、キャンバスを替え描いていく。

そんな飼い主の姿を目にしたレモンは、こういう時は邪魔したら怒られるというのを知ってるので、寝床に寝そべって大人しくしていた。
そのうちに飼い主のケイは自分を描いてくれてるみたいだと気が付いた。
しばらくじっとしてやると、今度は違うポーズを取りじっとしてやる。

それに気が付いた啓はレモンにリクエストしていた。
 「レモン、お腹見せて」
そう言うと、伸びをして腹を見せてくれる。
可愛いモノを見せてくれるのはサービスのつもりなのかな。
しばらくして、またリクエストしてやる。
 「レモン、おいで」
そう言われると、レモンはトトトッと駆け寄って、膝の上に乗っかってくる。
レモンを抱き上げ、いつもレモンの顔をデッサンする時に乗せる場所に座らせる。
高い場所にあるのだが、いつもここに座らせて顔を描いてるので、今では慣れた表情をしている。


描き終わり、声を掛けてやる。
 「レモン、お疲れ様」
スリスリと頬擦りしてやると、甘えた泣き声を出してくる。
 「ニャー…」 (ケイも、お疲れ~)
幸せそうだ。
一緒に連れて来て良かった。
リンゴと喧嘩する事も無いので本当に嬉しい。

 「よし、次はリンゴだな。その前に、一休憩だ」

佳和さんはキャンバスを見ている。
 「へえ、さすが啓だな」
 「そう言われると照れる」
 「俺にはこういった才は無いから羨ましいよ」


2週間ほどで描きあげ、学校に持って行った。
美術の先生は優しい表情で、その提出物を見てくれてる。
 「とっても幸せそうな表情の2匹ね」
 「ありがとうございます」



その絵は、正門近くの第一昇降口の壁に飾り付けられたなんて事は、啓もそうだが佳和も知らなかった。あまりにも出来が良かったので、美術の先生が校長や理事長に見せた結果だった。

 『一人と二匹 優しい日差しの中で』
  作画:25R 村上 啓







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選択科目の美術の宿題を終わらせた啓でした。

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