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18禁!ネコの事情 (2)

その啓は2週間の自宅謹慎が解けた翌日、学校に行って、担任の机上に置いて帰宅したのだった。自筆で書いた退学願を。それは受理されず、啓は無断欠席扱いになっていたのだ。
それでも、啓は気にせず働いてる。
退学願を出したのだから、自分は高校を中退したものだと信じてるのだ。


実家は早朝6時から深夜2時までのスーパーがメインだが、コンビニも数店舗やっている。
職にあぶれる事も無い。

1週間も無断欠席するのだから、学校としても気になるのは当たり前だ。
何度、会いに行った事やら。
やっと本人に会えた担任は、啓の前で退学願を破いてやる。
 「あー、何するんだっ」
 「あんな事で退学なんざ、させてたまるかっ」

折角、折角、書いたのに…、ビリビリに破いてくれて…。


担任は、啓の腕を引っ張り立たせようとしている。
 「ほら、来い。サッカーはサボっても良いが、学校は退学するな」
 「俺、仕事してるんだよ」
 「高校中退するより卒業した方が仕事していくうえで有利なんだよ」
 「嘘だね」
 「嘘じゃない」
 「この世の中、学歴だけじゃメシ食っていけねえんだよ」
 「分かり切った事ヌカしやがって、そういう事は40歳過ぎてから言うもんだっ」


担任はバイクに乗ってきたみたいだ。
メットを持たせられる。
 「ほら、メット被って乗れよ」
 「俺、仕事があるのに」
 「いいから、乗れって言ってるんだ」
凄まれても引かないのは、さすが啓だ。
しゅん…となっていたが、担任は待ってくれているので、勇気を出して言う。
 「このまま、どっか連れて行って」
 「しょうがないな。何処行きたいのか、聞いてやるよ」
 「佳和のマンション」
 「啓…」
 「マンション行って、エッチしたい」
そう言うと、担任は啓を抱きしめてやる。
 「分かった。最近、御無沙汰してるからな」
 「そうだよ」

メットを被り、バイクの後ろに座る。
担任の背に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。
顔を担任である恋人の佳和の腹にくっつけて、久々の温もりを感じていた。
 「早く行こ」

そんな啓を抱きしめ、優しく背中を叩いてくれる。
 「啓、先に学校だ。その後に、俺の所な」
 「学校やだ」
 「啓…」
 「皆から後ろ指さされるの、我慢できない」

図体はデカいが繊細な神経を持つ俺の恋人は、もろい所がある。
そんな啓の顔を挟み持ち上げると、覗きこみ言ってやる。
 「啓、こうしよう」
 「何?」
 「今日は、これから学校へ行って話をする。その後、荷物を取りに啓は家に帰る。
荷物を纏めたら連絡してこい。車で迎えに行くから、一緒に過ごそう」
 「え、今日から一緒に」
啓の目がキラキラと輝いてきた。
その啓に追い打ちをかけてやる。
 「但し、高校は卒業する事。それが条件だ」
 「えー……」
 「俺たちの事は親だけでなく、校長や教職員はもちろんだが、地域の皆も知ってるからな。
一緒に暮らす時期が一年早まった。それだけだよ」
 「うー……」


唸っている啓の唇を優しく指でなぞってやる。
 「啓…」
 「よしか…」

 
担任の顔が、いや恋人の顔が近付いてくる。
お互いの息がかかる距離に…。
微かだが、唇が触れそうになる。

啓は、目を瞑った。




いきなり痛みがきた。

 「ってぇなー…、なに人の顔を叩いてくれんだよ」
 「あっぶねえ、危ねえ…。こういうカッコしてる時は、お前の担任なんだからな」
 「だからって、人の顔をパーで叩かなくても良いだろ」
 「続きは後だ。このまま飛ばすからな、メット被り直して掴まれ」
 「うん」



啓を後ろに乗せ、婚約者であり担任の田村佳和のバイクは高校の駐輪場に向かった。





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はい、ここまでは『弟と兄』に出てきたのとリンクしてます。


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