BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 ~お・ま・けの「け」~

その翌日、日本からジェットが着いた。
入禁を取り消して欲しく緊張しているユタカと、巻き添えを食らったマサとタカも一緒だ。
すんなりと入国出来た二人に対し、ユタカは入れないでいた。
 「うー…」

すると、そのジェットの持ち主の昌平さんが声を掛けてきた。
 「博人が、こっちに向かって来てる」
 「え、何で」
 「私に会いに。だから謝るのなら良い機会だよ」

少し待つとタラップの向こうから声が聞こえてきた。
 「昌平」
その声を合図に、昌平はタラップに向かって行き、顔を見せた。
 「おー、博人。久しぶりだな。連絡せずに悪いが、良いかな?」
 「もちろん、歓迎する」
 「サンキュ」

荷物を持ちにジェット機内に戻ってきた昌平はユタカに声を掛けた。
ほら、降りるぞ。
そうユタカに声を掛けると、昌平は荷物を手にすると先にジェットから降りた。



ユタカも荷物を持ち、昌平さんの後を追うがタラップを降りることが出来ない。
もう一歩踏み出せばパースの地面に降りれるのに、まだ入国許可がないので降りることが出来ないのだ。だから、その境の場所で立ち止まり、クマ野郎の背中を睨み付けていた。
が、中々言えないでいた。
早くしないと、一人だけ置いてけぼりにされてしまう。
せっかく昌平さんにも力を借りて、ここまで戻ってきたのに…。
なので、話し掛けると言うよりも叫んでいた。

 「ぁ、ぅ、ぁ…。ご、ごめんなさいっ!」
その叫び声に、皆は立ち止まり振り向いたのが視線で分かる。
 「ごめんなさい。
私は…。
私は、自分の気持ちが抑えきれずに、ヤッてしまった。
後悔はしてない。
だけど、これきりになるのは嫌だ。
だから、もうしない…、から。
ごめ…、なさ…」


屈辱?
いや、そんなものではない。
人に頭を下げる事が、こんなに難しいだなんて思いもしなかった。
他に、どんな方法があると言うのか。
あるのなら、誰か教えて欲しい。


近くに誰かが来た気配がした。
 「そこまでして友の側に居たいか?」
その声はクマ野郎だ。
その言葉に頷いていた。
 「あいつのどこが良いって?」
 「全部」
 「良い所と悪い所があるだろ」
 「でも、全部込みでの好きなんだ…」
どれほど待っても声が聞こえてこないので不安になったユタカは恐る恐る顔を上げたら、クマ野郎は苦笑していた。
 「その忠誠心には恐れ入る。だけど、あいつは人間だ。あいつの人間性を無視するような事がもう一度あれば、容赦しない。その時は、アンソニーの手を借りてお前をミイラにして太平洋のド真ん中に放り投げてやる」

アンソニーの手を借りてミイラにして放り投げる…。
いや、こいつならやる。
アンソニーも友が絡むとやるだろう。
そう思ったから、ユタカは両手を上げて降参の意を示したのだ。
 「もう、しません…。約束します。だから、友の側に居る事を許して…」


バーンズ。
本当に、君の孫は強いし、怖いね。
この私が負けを認めるなんて、今迄には無かったのに。
生まれてからこの60数年に、たった一度も本心からの謝りの言葉を口にした事が無かった。
なのに、このクマ野郎には叶わない。
さすがフォン・パトリッシュの直系だけある人物だ。

今日は、己の負けを認めてしまった。
本当に、レアな日だ。

友。
君と身体を重ねた事を、私は忘れない。


しんみりとしてたのに、なぜかクマ野郎はご機嫌だ。
しかも、こんな事を言ってきた。
 「まあ、お前の泣き顔を見ることが出来て嬉しいよ」
 「そりゃ、大事な人と別れさせられると泣くよ」
 「まあ、あの時の啼き顔も自然だったよな」
 「あの時って…」
 「私の指でイかされた時」

げっ…。


一瞬後、皆は笑い出した。
マサとタカは腹を抱えて笑ってるし。
挙句の果てには、一緒に来てくれた昌平さんとサトルまで笑ってくれる。
 「なるほどねー。博人の”お痛”が発動したか」
 「どおりで言い難そうな顔してるなあと思ってたんだ」


このクマ野郎。
何て事を、皆の居る前で言ってくれるんだ。
しかも、昌平さんの言う”お痛”って、何だよ。
 「ちょ…」
そのクマ野郎は人差し指をクネクネと曲げたり伸ばしたり回したりして言ってくる。
 「ん、もう1回して貰いたいって?」
 「違うっ」

誰にも言わなかったのに。
このクマ野郎。
皆に暴露しやがって…。
痛かったけど、何時の間にか快感になってたなんて事、誰が言うもんか。
口が裂けても言わないからなっ。


昌平さんは三男坊のサトルに「お痛って何?」と聞かれ、笑いながら話していた。
 「博人は医者だからね。
あいつのしばきは”お痛”なんだよ。
うちの族に居た頃から、あいつはサブリーダーだったけど、異名は”指使いドクター”だったんだ。
女を日替わりでとっかえひっかえてはヤりたい放題だったしな。それに、テリトリー争いとか族同士の戦いでは男女区別なく”お痛”を発動させてた」
そう言って、昌平さんは人差し指をクネクネと曲げたり伸ばしたりしている。


なっ…!
クマ野郎は昌平さんとこの族の一員でサブリーダーだったのか。
くそぉ、どおりで強いし自信満々だと思ってたんだ。
しかも、女を日替わりでとっかえひっかえだと・・・?
うー、だから私の性の方も分かったのか。
侮りがたし、クマ野郎。



その後、めでたく入禁も解け、入国出来て心底安心したユタカでした。
めでたし、めでたし。  











 (お・わ・り)  


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良かったね、ユタカ。
とんだレアな日でしたね~
そして、ここで博人の過去が暴露されました。

いよいよ、次からは新作です!


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