BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 ~お・ま・けの「ま」~

ジュンヤは私を踏んだまま言ってきた。
 「言っただろう、私はモデルだと。世界のトップモデルだと!
ステージに上がったら、皆が皆、敵なんだ。その敵に、背を向けてステージ上を歩くんだ。私が何十年もトップの位置におれたのは、学生時代に文武両道とモデルを兼業でやってきたからだ。その敵に一瞬でも隙を見せる事は出来ない。その隙を作らない。それが一番なんだ」
そう言うと、もう一言付け加えてきた。
 「いいか、お前がパースに戻りたいのなら、私たちの飛行機代を持って、ボスとクマ野郎に頭を下げる事だ。そうでないなら、私はお前を許さない」
 「ジュン・・」
 「私だって、私だって、ボスと同じホモなんだっ」


ついに仲間にカミングアウトしたジュンヤは、そのまま道場から、サトルの家から飛び出した。

仲間はバラバラになるだろう。
だけど、私には恋人がいる。
それに、私の事を分かってくれる人もパースに居る。
ボス、待ってて。
皆が居なくなっても、私だけは側に居てあげる。
そして、私と私の恋人で、ボスの服を作って癒してあげるよ。

3人を残して、ジュンヤは空港へ向かった。
親の力を借りるのは癪だが、背に腹は代えられない。
だが、まずは自分でやってからだ。
親の力を借りるのはそれからでも遅くない。


そう、パースへの入禁はユタカだけだったからだ。
他の3人には何の支障も無かった。
ただ、取り残されただけだ。
だから、一人一人だと戻れたのだ。
それをユタカに取りまとめさせたから戻れなかっただけの話だ。



ジュンヤが飛び出していった後に残った3人はユタカに言っていた。
サトルが先に口を開いてきた。
 「ユタカ、お前は油断したな。いいか、お前がいつも先陣なのは、それがあるからだ。
まだ分からないか。何を考えてるのか分からないが、腕より頭に磨きを掛けるんだな」
 「殺したくない…」
 「何だって?」
即答していた。
 「私が本気を出すと、皆を殺してしまう。そんな事はしたくないんだ」
 「で、ジュンヤに負かされたのか」
 「さっき」
 「さっきのはジュンヤが隙を見つけたので飛び込んだからだ」
ユタカの言葉を遮り、言葉を発してきたのはマサだ。
タカは、こう言ってきた。
 「お前ね、そうやすやすと人間を殺せると思うのか?」
 「私は…」
 「たとえ殺せたとしても、私たちは違う。そんなに簡単に死んでやらない。何年、仲間をやってるんだよ」

サトルの口から言いたかった言葉が、タカの口から発せられた。
自分の台詞を取られたサトルは溜息吐いて言ってきた。
 「ユタカ、本気で二人に謝るのなら手を貸してやる」
 「え…」
 「昌平に言って、ジェットでパースまで送ってやるって言ってるんだ」

その言葉に3人は驚いた。
 「出国出来ても入国出来ないんだと謝る事もだが、話も出来ないだろう」
その言葉にマサとタカは頷く。
 「そうだな、チャットとかだと出来ない話だよな」
サトルは畳み掛けてきた。
 「どうだ?」


そのままサトルの家で考え込んでいた。
数時間後、一本のメールがタカのスマホに届いた。
タカはスマホを開きメールアプリを起動させる。
ジュンヤからだ。
 「ジュンヤから、今シンガポールに居るって。で、後少ししたらパース行きに乗るってさ」
 「はあ?」と驚くユタカに、
 「あいつ、行動が素早いな」とマサは感心していた。


シンガポールから一日に1本しか出ないパースへの直行便に乗れてパース入りを果たしたジュンヤは、その足でボスに会いにクリニックに向かった。そこでクマ野郎、もとい博人から言われた。
 「私が入禁を掛けたのは、あのコンピュータバカだけだ」
 「え、そうなの?」

ジュンヤはユタカから知り得た事を話していた。
すると、博人は付け加えてきた。
 「それだけじゃない」
 「何が?」
博人は、友明の居る前で自分がユタカを指でイかせた事を話して聞かせた。

ぶははははっ…。

 「待って、待って。そんなの一言も聞いてない」と腹を抱え笑い転げるジュンヤと、
 「ったく、そんな事をしてたなんて…」と笑いながら呆れかえってる友明に、博人は言っていた。

 「まあ、あいつが本気で謝りたいと言うのなら、少しなら時間を割いてやっても良い」
 「しおらしくしてたよ。それに、私に負かされたのが意外だったみたいだ」
そう返すと目を輝かせて聞いてくる。
 「へえ、得意なのは何?」

その言葉に含まれる意味が数種類あるのに気が付き、先手を打ってやった。
 「あのね、私はモデルでありデザイナーなんだ。怪我したくない」
 「それは残念」


ジュンヤは、最後に付け加えて言っていた。
 「まったく、私をあいつ等と一緒にしないで欲しいな」






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そして、3人を残して、一人だけ戻ってきたジュンヤ。
笑い転げてますよ。
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