BL風味の小説

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 ~お・ま・けの「お」~


ユタカは、自分が巻き添えにした事に気が付くまでに時間は掛からなかった。
そういう事かよ、あのクマ野郎。
友を独り占めに出来る算段だよな。
だけど、私一人だけでなく3人も置いてくれたお蔭で、力が湧いてきた。
飛行機代を持つ気は無いが、それでも手続きはしないといけない。
さっきからやってるのだが、通らない。

何故なんだ。

皆、パスポートは持ってるし、就業ビザも持っている。
不備は無い筈だ。

他にどうする事も無く、サトルの家に行きアドバイスを請う事にした。
すると、サトルはコンピュータを操作して言ってきた。
 「パースから入禁食らってるぞ」
 
その言葉に驚いたのはユタカだけでなく他の3人もだ。
 「は?」
 「何それ」

 「いや、詳しくはユタカだけだ」
 「はあ?」
 「じゃ、他の3人は」

 「そう、他の3人だけなら戻れる」
その言葉で気が付いた。
 「あ…、あんのクマヤロー!」

何かしたのか?と聞かれたが言いたくなかった。
だけど、言わないと誰も納得しないだろう。
だから余計な事は言わない様にした。
クマヤローと喧嘩になって、叩きのめされた事だけを話したのだ。

だけど、4人共納得してないのは顔を見れば一目瞭然だ。
 「ボスに何かしたのか?」というサトルの問いに、即答出来なかった。
そう、サトルは伊達に6年間も左腕として君臨していたわけでは無い。
スズメと同様、文武両道だけでなく他にも磨きを掛けていたからだ。

4人の視線に耐え切れず、ボスに、穴に突き落とされた事を話した。
そこで黙っていたが、まだ納得してないのが分かる。
ので、仕方なく、小出しで話していた。

でも、あのクマ野郎に指でイかされた事は言えない。
だから、それ以外の事を話したのだ。


すると、サトルは立ち上がり一言だけ言い放った。
 「付いて来い」

その言葉に、4人はサトルの後を追い3階へ上がった。
そこは道場だった。

サトルはくるっと後ろを向き、ユタカに言い放った。
 「お前の性根を叩き直してやる」
 「え、サトル、お前が?」
 「そうだ。自分だけ抜け駆けして自分のモノにしたんだろう。裏切り者の卑怯者。私だって…、私だって、どれだけボスの近くに居たかったかっ!それを諦めて、日本に戻ってきたんだ。お前等に任せてなっ」


そう言うと、巻き添えを食らう直前に、マサとタカとジュンヤの3人はユタカをサトルの前に押し出して自分たちは道場の端っこに移動した。
そう、ユタカだけぶちのめされたのだ。
それを見たサトルは呟いていた。
 「仲間思いの良い奴等だよな」

そんなユタカに3人は返していた。
 「まさか、ユタカがボスに、そんな事をしていただなんて」と憤っているマサ。
 「私は男同士の、そういう関係は分からないが、クマ野郎の思いは分かるぞ」と返してくるタカ。
 「嫌がってる相手を無理矢理に犯したのか…。紳士面して、どこが先陣(たて)だよ。クマ野郎に殺されても良い位だ」と喚くジュンヤ。

サトルはニヤリとして言ってきた。
 「ユタカ、今度はお前がなるか」


ユタカには、その言葉の意味が分からなかった。
だからサトルに聞いていた。
 「何に?」
 「お前一人に対し、私たち4人が向かう。今迄、お前等が集団でクマ野郎にしてたようにな」
その言葉がGOサインとなり、マサとタカとジュンヤは動いた。
まさか、ジュンヤまで動くとは思っても無かったのだ。
それに、サトルの行動が、拳が違う。
手刀の重みが今迄とは違う。
 「ぅ…」
 「私は、ここで師匠だけでなく鍛錬や修行もしてるからな」と、見透かしたように言ってくるサトル。マサとタカも同じく「クマ野郎とタイでしてる事あるから」と言ってくる。
それに、ジュンヤの動きには目を瞠った。
 「なんで、ジュ…」
 「私はモデルだ。いいか、モデルには無駄な動きは必要ないんだ。自分を華美に魅せる為、俊敏に動けるように筋肉も付けておかないとやっていけないんだ。ステージ上だけでなく、バッグヤードも戦場なんだ。
私が学生時代、単位を落とさずに卒業して、モデルをやっていたのは、ボスが居たからだ。ボスが言ってきた言葉は、今でも覚えてる。”自分のやりたい事をやれば良い。両立は難しいけど、本人がそれでもやりたい、という強い思いがあれば出来るんだ”ってな。
知ってたか?ボスが夜間で栄養学を取って勉強していたのを」
 「知ってた」
 「尾行して知ったんだろう」
 「お前は違うってか?」
 「ああ、違う。私のすぐ下の弟が、同じ時間帯で同じ栄養学を取っていたからな」

そう言うと、ジュンヤは私を蹴り上げざま、私を引きずりながらのバク転をしてきた。
その間に、3人から攻撃を受けていた。
今の様なのは躱すことが出来ない。
こいつら、本気なのか。

敵として、自分に向けられてるのが感じ取れた。
これだと、先陣どころか後ろになってしまう。
それだけは避けたい。
しかし、殺したくない。

その時、気が付いた。
弱くなってる、と。
イタリアに居た時、銀の殺し魔ダークとして畏れられていた。
あの時は、絶対に生きて日本に戻るんだという強い思いがあったからこそ、やってこれた。
今では腑抜けている。
生死を分けた戦が無くなったのもあり、本気を出す機会が無くなったのだ。
だから、温くなっていたのか。

だが、殺したくない。
どうすれば良いんだ…。

一瞬の迷いが生んだ、その隙。
とんでもない奴に負かされた。
 「ぐっ…」

ジュンヤだ。





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ユタカをめぐるマサとタカとジュンヤの、お話です。
なにやら、入禁という言葉が。。。
入国禁止の入禁という意味です。
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