BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (12) ※この思いが架け橋になります様に…※

さあ、続け、続けだ。
お次はユタカだ。
マサがシンプルなら、少し行動取ってみよう。なんて事を思っていた。
ボスの左隣にサトルがいたが、その左隣に位置しているユタカは、一番右端に位置しているタカの戦闘機を目指して飛んでいく。タカは避けようともしない感じなので、そのままタカの戦闘機の上を飛び上がりざまにビームを発射する。が、跳ね返ってきた。むぅ、バリアを張ってるのか。
仕方ないなとは思ったが、考え直した。
余計な事を考えずに、ユタカは最速の手前のノットでステージ横の戦闘機を目掛けて斜めに下降する。途中、上からタカとジュンヤからビームを浴びせられたが、この野郎。覚えておけよ。
なんとか無事にマサの右側に着いた。
 (この相棒はメンテもされてるから、壊したくないからな)

 「あれ、本物なのかな?」

ビームは玩具だけど、戦闘機は本物だよ。と心の中で返していた。



今度はタカだ。
アメリカで更新してパースでも乗り回っているタカは見せびらかす事を考え動いていた。
一番右端に位置していた場所から最速ノットで皆の機体を飛び越えて、中央病院の屋上まで飛ばすと、今度は前転して通常の速さに変えて客の頭を超えて屋台の連なる中庭に行き、そこから機体を垂直に立てて上昇する。
いわゆる直角三角形の図を描いていたのだ。
最初の位置まで上昇すると、今度は上下にジグザグ飛行をしだした。
これはアメリカで更新する時に披露したものだ。
4度目のジグザグ下降から、スピードを殺すことなくマサの機体の左隣に着けた。
 「ふう…、日本でジグザグするとは思っても無かったな」


 「凄いや、あんな事まで出来るだなんて」



最後にジュンヤだ。
自分一人だけなので、自由に飛び回っていた。
昔は、あと2機が控えていたが、今回は自分がトリなので嬉しい。
タカが居た右端まで飛ばし、そのまま錐もみ状態で真っ直ぐ下に下降すると地上3mの位置で機体を横転させる。
他の機にぶつけることなく大学の正門まで転がすと、そのまま斜めに上昇していく。
時々、前転したりして。
適当な高さまで上がると、ゆっくりと大空の画面の中央に向かう。

それを合図に、他の機は一斉に上昇していく。
既に暗くなってるので、全機ともライトを点けている。
それでも、照準ライトの細目にして飛行している。
客に先端を向けた、ジュンヤが真ん中のトランプ「7」の字だ。

すると上段の2機はそのままの状態で上昇し、中段と下段の4機は地上に対し垂直に立つように先端を空に向けて上昇した。真ん中の1機はステージ横の戦闘機の右隣に着け、休憩だ。

6機は空中戦闘モードに入った。
ビームとか大砲とかではなく、各々の機体の下に潜ったり、上に飛んだりして遊んでるだけだ。
たまに、誰かがビームを撃ってるが、皆は楽しくじゃれてるだけだ。
そのショーは、もう少しで終わるよと告げてる。


コクピットでスポーツドリンクを口に含み喉を潤したジュンヤは呟いていた。
 「あー、いい運動をした」



そして、ジュンヤは時間を見計らうと機体を浮かしホバリングしながら空中を漂わせていた。
それを見て取った6機は下降して横一列に並ぶと、ホバリングしながら地上5mまで上がる。
ライトが攻撃ビームの細目から太目へ、また照準の細目から太目へと段々に変わる。
それと共に、各機とも色を付けていた。
ボスである友明の緑色を中心にした右隣のスズメは黄色、その右に居るマサは桃色、その右端のタカは赤色。そして、ボスの左隣のサトルは青色、その左に居るユタカは藍色、その左端のジュンヤは紫色だ。そう、文字にするとややこしいが、簡単に言えば、虹の七色だ。
照準型になった七色の太目のライトを点けたまま、7機は後ろへ後ろへと飛んでいく。
そう、サブエンジンを使ってるのだ。
最初はゆっくりと、そしてスピードアップして七色の軌跡をはっきりと残して後方へと飛ぶ。

7機は空軍との境目である境界線すれすれまで上りつめると、ボスの合図でライトを攻撃ビームへと変えて、一瞬だけ尻を空軍の境目に分け入れた。その一瞬でメインエンジンをMaxにして吹かして斜め20度に機を持ち上げる。
自然な下降線を描きたいからだ。
その一瞬後、メインエンジンを消してサブエンジンだけでイベントステージへ向かって、一気に下降してきた。
7機とも錐もみ状態で緩やかなカーブを描いてる。
綺麗な七色が虹を思わさせてくれる。

 『届け、皆の心へ。
この光が、皆の気持ちを一つの虹にさせるんだ。
アルカンシエル(arc-en-ciel)流星群にちなんで、虹色にしたんだ。
分かってくれなくても良い。
だけど、このひと時だけは、皆が1つになる架け橋になるんだ』

ぶつかり合う七色は、ステージ上で様々な方向に色を付けてくれる。

3shunen_banner.jpg
(注:虹のつもり…)

錐もみ状態のまま7機はイベントステージの地上3mまで下降してくると、一気にメインエンジンを吹かせると同時にアクセルレバーを手前に引き、すぐさまマックスまで押し戻す。
各々が客の頭とか、正門とか、北部病院とか西門、東門等に向かって好きな方向に機を飛ばした。
前転したりバク転したりして・・・。

その場に居た観衆たちには見えないが、7人共、左手で敬礼していた。
 「サンキュ」
誰にも聞こえてなかったけど、7人の声はヘッドホン越しに7機の操縦士には聞こえていた。
それだけでも良い。


興奮気味な声が聞こえてきた。
手袋理事長が拡声器を持ってスイッチを入れたからだ。
 「医学部卒業生のOBの7人でしたっ。
ありがとー!!
でもって、戻ってくるんだよー!
格納庫に入れて置かないとっ」


その言葉に、どっ…と、笑いが起こった。




 「いやー、楽しかった」と、嬉しそうなボスに、
 「ほんと、久しぶりだったなー」と、これまた嬉しそうなスズメ。
 「肩凝ったかも…」とサトルの呟きに、
 「ストレス発散出来たな」と、マサの呟きが返す。
 「卒業以来だからなあ」と、ユタカの呟きに、
 「やっぱり気持ち良いよな」と、タカの言葉に、
 「やっぱり、最後は決まったね」と、嬉しそうにジュンヤは〆ていた。


そんな7人を、5人の理事長は迎えてくれる。
 「お疲れさん」
 「凄い迫力だったなー」
 「さすが、いつまで経ってもボスはボスなんだな」
 「もう、これでいつ死んでも良い」
 「ほんと、未練はない」


こちらこそ、楽しいひと時をありがとうございました。
着てきた服に着替えた7人は、理事長室を後にした。




 「すっごー!来て良かったあ。ありがと、お父ちゃん」
 「凄く良い表情するんだな」
 「だって、だって…、カッコ良いんだもん!この後の流星群も楽しみだね」
 「20時からだから、まだ時間あるな」
 「うん。その前に何か食べようよ」
 「そうだな。弘毅は何が食べたい?」
父子揃って、屋台で買って中庭のテーブル席で食べていた松井親子でした。

もちろん、弘毅のパートナーの宮田文雄も実行委員として、見ていた。
こちらは仕事なのでゆっくりとは出来ないが、それでも戦闘機ショーの20分間は手を止めて見て興奮していたのだ。もちろん、弘毅の生き生きとしている表情が見れたのも嬉しかったのだ。






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7人のソロ飛行も終わり、ショーも終わった。
余韻に浸る皆でした。


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