BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (8)

ケースを作業机に置くと、クマ野郎は言ってきた。
 「リクエスト良いか?」
その言葉に嬉しかったので、受けたのだ。
 「仕方ないな…、受けてやるよ。何が聴きたいって?」
すると、リクエスト曲はこれだった。
 「森のクマさん」

ざけんなっ!テメエのテーマ曲を他人に弾かせる気か!と怒鳴りたかったが我慢した。

少し瞑想して気を静める。
そしてバイオリンを構え弾きだした。


弾き終えると、博人は一言だった。
バイオリンを横取り、自分の懐から弓を出してきた。
そう、アレ(宝石)が変化した弓だ。
 「いいか。お前のと私との違いはこれだ」
そう言って奏でた。


その音を耳にした徹は目を瞠った。
(え…!この音って、以前、師匠が勝手にイヤホンを差し込んできて聴かせてくれた、あの曲の。
同じ曲でも違う。私もリクエストしたいな。もっと聴いていたい)

奏で終えた博人に岡崎は言っていた。
 「あの、お客様。私からのリクエスト良いでしょうか?」
 「え、私に?」
あの時、師匠から無理矢理に聴かされた曲を生で聴きたいという思いで言っていた。
 「闘牛士を。ソロの箇所だけで良いですので」
 「ドヴォルザークのか」
 「はい、そうです」

最初の1小節で背中にゾクゾクッときた。
凄いや、この人。


サトルは、そんな二人を見て面白くない。
このクマ野郎はどんな曲でも奏で、人を惹きこませる。
その証拠に徹の表情だ。
惹きこまれてうっとり顔をしているからだ。
面白くないけど、たしかに良い腕をしているのは認めざるを得ない。こうなると少しでもテクを盗むことが出来ればと思い、弦を押さえてる左手をジッとみていた。
他人の楽器を弾くというのは難しいものだ。
こいつは自分の弓を持ち歩きしてるし、腹立つ野郎だな。


徹の興奮気味な声が聞こえてきた。
 「はあ…、凄いや。音がイキイキしている。なんだが私も弾きたくなってきた」
 「弾けば?」と返す博人に、徹は師匠に聞いていた。
 「師匠、お借りして良いですか?」
 「どうぞ」
くそぉ、こうなると徹の音で気を静めるか。


すると、徹は感情のこもった「子犬のワルツ」を奏でてきた。
クマ野郎は徹にアドバイスをしている。
ムカつく。
この私には何も言ってこなかったではないか。

すると、今度は「森のクマさん」を徹は奏でてきた。

何かが違う。
ボスの声が聞こえてきた。
 「三人三様のクマさんだな」
 「まあ、弾き手が違うと」
 「博人さんのは耳に馴染みが良くて、あの子のは親しみやすい感じ。
お前のはプライドが固く、決まりきった感じだ」
 「プライドが邪魔してると言うのは分かってる。そのプライドを崩していこうとしてるのだが…」
 「泣きと怒りを表現したらどうだ?」
 「泣きと怒りか…」

あろう事か、ボスはとんでもない事を言ってきた。
 「私はピアノだが、ピアノはどうやっても投げ飛ばす事出来ないし、壊れにくい。
そうだな…、スーザンに対しての怒りを音に表す」
 「んな事したくない。それにスーザンは私の事は駒としか思ってないからな」
 「でも、一時は恋しい親だったんだろ」
 「もう60年以上も前の事だ」
 「なら、自分で創作したら?」
 「創作、か…」



 「おっと、長居し過ぎた。それじゃ…」
思わず袂を握っていた。
 「どした?」
 「お願いだ。ボスのピアノと歌声で、私の耳や頭に入り込んできた音を吹き飛ばしてくれ」
ボスは苦笑しているが否やの言葉は無かった。
 「リクエストありそうだな…」
その言葉に甘えていた。
 「心のドアを開いて、生きてるって素晴らしいね。だからいつまでも一緒だよという歌」


わははっ、それって3曲じゃん。
笑いながら、ピアノを借りるぞと言ってきたので、奥のドアの向こうに連れて行った。



ボスと呼ばれてる人物に、徹は驚いていた。
 「この人はピアノ弾きで歌い手なのか」
優介は嬉しそうだ。
 「友兄のピアノと歌が聴けて嬉しい」
博人は、こうだった。
 「やっぱり、こいつは声が良いよな」

サトルは決めた。
やっぱりボスが一番だ。



 ~抜粋~
kokoro_door_c.jpg


jinsei_bouken_c.jpg

サトルの最後のリクエストである「いつまでも一緒だよ」は、以前、『俺様ボス~』シリーズにて一部抜粋した(曲名『Hand in hand with together』)のを載せてるので割愛させてもらいました。






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あれ、でも博人はアドバイスはしてないけど、自分のを聴いて分かれ!と言ってるのでは?

そして、〆にボスの音と声でだなんて。。。
羨ましいですねえ

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