BL風味の小説

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3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (7)

その家から徒歩30分強で着いたのは、広過ぎだろと思わされる敷地。
その一角にシュークリーム屋を見つけた友明は、迷わず入って行った。

チリリンッ♪


可愛い鈴の音が涼しさを呼んでくれる、そんな気がした。

 「いらっしゃいませ」

友明はトレイを手にしてシュークリームを選んでいく。
どれもこれも美味しそうだ。
アイスやプリンまでもある。
生クリームとチョコと抹茶味を2つずつ選び、レジに持って行く。
 「これ下さい」
 「はい、ありがとうございます」

すると、もう一人の男性がトレイに置く。
 「これも一緒に」
 「あ、はい」

置かれた物を見て、友明は文句を言いたそうだ。
 「ちょっと博人さんっ」
だが、博人は友明を無視して店員に言っていた。
 「スプーン付けてね。ここで食べるから」
 「はい、承知いたしました」


奥から声が聞こえてきた。
 「徹ー、休憩入って良いよ」
 「ありがと。お会計が終わったら入る」

この声は優介だ。
 「なんなら」

その声に被せてやる。
 「お、久しぶりだな。後でインターホン鳴らそうと思ったんだ」
 「え…、えっ!ええっ」
その大きな目をしている人物に、友明は笑っていた。
 「凄い大きな目と口だな」
 「う、嘘…、何で…?」
 「祭りと流星群を見に来たんだ」

そう言うと抱き付かれた。
博人は溜息吐いて呟いていた。
 「そうか、もう一軒はここか…」


徹と呼ばれた人物の岡崎徹は面白くない。
大好きな優介は目の前に居るお客さんに抱き付いてるからだ。
なので声に出して言ってやる。
 「シュークリーム6点とアイスクリーム2点で1,260円になります」

その声に優介は反応した。
 「友兄、買ってくれたの?」
 「シュークリーム好きだからな」
 「ありがとう」
 「で、サトルは?」
 「3階の道場に居ますよ」
 「道場か…、この格好だと目立つな」


すると優介は言ってきた。
 「友兄もそうだけど、博人さんの方が浴衣姿が様になっててカッコイイ」
 「優介?」
 「だって」
 「そういう事を言うのなら、この土産はサトルにやるっ」

博人さんの嬉しそうな声が聞こえてきた。
 「うん、美味いな。夏は、やっぱりアイスだな」
 「ありがとうございます」
と、博人に返した優介は、電話に手を伸ばそうとしている。
 「悟さんを呼びますね」

その言葉に反応したのは徹だ。
 「え、だって師匠は今は道場で」
 「来るよ」
 「でも…」

そのきっぱりと言い切った優介に徹と呼ばれた岡崎徹は腑に落ちない。
もしかして、今は休憩時間なのだろうか。


優介はレジ横に置いてる電話を取り、内線番号を押す。
 『なんだ?』
 「悟さん、お客様です」
 『私は忙しいんだ』
 「悟さんに会いたいって」
 『出直して貰うんだな。アポの無い奴とは会う気ない』
 「悟さん、あのね」

だが、それでは埒が明かないので友明は受話器をひったくった。
 『切るぞ』と言ったサトルに、友明は声を被せていた。
今まさに切ろうとしていたサトルに友明は言ったのだ。
 「久しぶりだな。アポ無しで悪いが、顔を見せようと言う気は無いか?」
 『え・・・、そ、その声……』
 「下でアイス食ってるから」
そう言うと、友明は受話器を元に戻した。
すると、奥のドアが開いた。
 
 「ボスッ!」

いきなり奥のドアが開いたのもそうだが、3階に居たはずのサトルが何の前触れもなく現れたのだ。店舗に居た岡崎と優介は驚いている。
 「うわっ、びっくりしたっ」
 「悟さん!せめて階段を駆け下りてっ」
 「んなまどろっこしい事出来るかっ」


 「さすが早いな」と言うボスの声にサトルは釘付けになった。
なんで、こいつまで居るんだ。
しかも仲良く浴衣姿だなんて。
だけど、違う事を言っていた。
 「祭りと流星群か」
 「60年に一度のレアものだからな」
 「その為にわざわざ」
 「レアだよ、レアな事柄だからな」
 「そういう祭り好きは変わらずだな」
 「サトルも行くか?大学でやるんだ」
 「うーん…」
考え込むサトルは気が付いた。
 「もしかして、アイス買ってくれたのか」
 「美味いよ」
 「サンキュ。優介、先に言えよ。ったく、ボスに金払わせるだなんて…」
 「で、これ土産」
 「え、いつもなら優介なのに。なんで、私?」
 「優介によると、博人さんの方がカッコ良くて、私は似合うという言葉だったからな」


その言葉に、サトルは優介を睨んでる。
 「優介…」
 「悟さんは、どう思います?」
即答だった。
 「断然、ボスの方がカッコイイッ」
誰が、こんなクマ野郎を褒めてやるもんか。
すると、そのクマ野郎は言ってきた。
 「あれから練習してるのか?なんなら一言二言あれば言ってやる」
 「なら持ってくる。待ってろ」

奥のドアに入り一呼吸して、悟はバイオリンを持って戻ってきた。
 





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ボスである友明に金を払わせる事も、レアな事です。
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