BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOP君と交えた、このレアな日に感謝!(3周年記念特別SS) ≫ 3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (2)

3周年記念特別SS 『君と交えた、このレアな日に感謝』 (2)

※松井一家※


いったい何年帰ってきてないだろう。

松井孝之は会社の送迎車に揺られ思っていた。
弘毅がニューヨークに来てくれたのは2年前の8月だ。
今では大学1年生になった息子は何も言ってこない。
まあ、メールも年に1回だからな。
そんなに弟と顔を合わせたくないのか。

今回の帰国に関してメールをしたのだが、何も返事はなかった。
でも、大丈夫だよな。


車に揺られる事1時間強で、家に着いた。
降りると、750ccのバイクが駐車場に置かれてる。
誰か客が来てるのか。
今日、帰国するとメールで伝えてるのに。

車から降りると、まっすぐバイクに近寄った。
双子はバイクを見るのが珍しいのか、私と同じようにしゃがみ込んでバイクを見ている。
真っ黒なボディに、青と黄色のラインが描かれている。

ふと見ると、双子はベタベタと手を触れてるのが目に映り、思わずバイクから引き剥がしてしまった。
2人を抱きかかえるとボカスカと叩いたり蹴ったりしてくるが、こんなの痛くも何ともない。

中に入るかと思い、玄関ドアの前に立つ。
いきなり、内側から開いた。

バンッ!

 「っ…」

ビックリしたが、声を出したのは私では無く、双子の方だった。
それもそのはず、2人を抱いたままだったので、そのドアは無情にも双子に当たっていたのだ。

んぎゃー!!


玄関の中から出てきた人は一瞬、目を見開き驚いていたが、そのうちに双子の頭を撫でてきた。
 「久しぶりだなあ。松井君、俺を憶えてる?」
 「は?」
誰だ、こいつ。

そう思っていたら、こう言ってきた。
 「うちの子を、優を連れて来てくれてありがとう。うちのバカ息子はカナダに行ったきりだから、顔が見れて嬉しかったよ」
 「おー、元宗かあ」

腕の力が緩んだ。
その隙に二人を落としていた。

 「ぎゃー!!」

 「や、やばやばっ」
元宗は双子を抱きかかえ尻を撫でている。
 「うんうん、痛いよなあ。お父さんのバカと言って、思いっきり殴ってやれ」
ほれ、と差し出された二人に思いっきり脚で顔を蹴られた。
痛みはこなかった。
まあ、それほど尻が痛くて力が出なかったみたいだ。

後では、妻は笑い転げていた。



 「だー!煩いっ!」
叫びながら、もう一人玄関から出てきた。
その人物に元宗は双子を差し出そうとしている。
 「え、な、なに…」
 「お兄ちゃん、ただいま。あのね、僕たちお父さんに落とされたの」

その言葉で気が付いた。
 「え、弘毅、なのか…」
 「しばらく会ってないという表情だな。この双子ちゃんは尻が痛くて何も出来ないみたいだ。寝さしといた方が良いぞ。良かったら、このまま寝室まで連れてってやる」



双子を寝室に寝させてくれた元宗にリビングで飲み物を出し、話をしていた。
 「いやー、一瞬、大学時代の松井君かと思ってしまったよ。
父子って、本当に似るんだな」
 「元宗」
 「うちの子も、俺に似てくれるかなあ」
 「似てるよ」
 「サンキュ」


あのバイクは元宗のだったらしく、アクセルを吹かしメットを被ろうとしている。
 「カッコイイな」
 「ん、これが?それとも俺?」
 「わははっ。両方共だ」
 「そう言ってくれると嬉しい」
じゃあな。
そう言って手を振り、元宗は帰って行った。


リビングに入ると弘毅はふてくされてるみたいだ。
 「どうした。日本に帰るってメールしただろう」
 「お父ちゃんだけだと思ってた」
 「お母さんは?」
 「上に居る」



さっきの元宗の言葉を思い出していた。
弘毅は学生時代の俺に似ているのか。
こんな感じだったのかな。
目は二重でツン!と鼻は高く、少し少年っぽい感じの面立ちに、身体の線は細いが、しっかりした感じになっている。
2年前ニューヨークに来た時とは違い、大人の顔になっている。

俺の本能は告げていた。
 「これは子供だけど、一人の人間だ。対等に扱うべきだ」と感じた時だった。


だから、話し掛けていた。
 「弘毅、お母さんは家族団欒の為だが、俺は違う。流星群が見たくて帰ってきたんだ」
 「それだけ?」
 「それだけだよ」

信じられないという表情をしている息子に言っていた。
 「本当は一人で静かに見たいんだ。でも、弘毅が良ければ2人で見に行かないか?」
 「え、お父ちゃんと?」
 「ああ、卒業した大学で祭りと流星群見学会があるんだ。行くつもりだ。どうかな?」

すると、息子はテレ顔をして返事をしてきた。
 「お父ちゃんと2人でなら良いよ」
 「ありがとう」





にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

3shunen_banner_c.jpg

そして、こちらは松井家。


関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ