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社員旅行は南の島 (34)

※利根川専務の心情※



峰岸は本当に報告したんだな。
あの後、桑田専務に連れられ、副社長室へと連れて行かれた。
その日は社長は出掛けていた為、副社長止まりになった。
 「利根川君。先だっての旅行からこっち、君の言動は荒れてるみたいだね。何があったのか知らないが、落ち着いて仕事してもらいたい」

思わず口にしていた。
 「高瀬の事をご存知なら教えて下さい」
 「常務秘書だった高瀬の事か?」
 「はい、そうです」
 「なるほど。高瀬の事を知りたくて桑田常務に話を聞きに行った。だけど居なくてシャワールームにまで押しかけた。という事か」
 「はい」

溜息吐いて副社長は応じてくる。
 「悪いが、私は何も知らない」
 「そう、ですか…」
 「桑田君。君は何か知ってるかい?」
話を振られた桑田専務は口を開いた。
 「いえ。私は皆と同じ事しか知りません」
 「皆とは?」
 「彼が、ここを辞めたという事です」
 「どうして辞めたのか、そういった類の事は?」
 「何も聞いてません。それに、誰も詳しくは知らないと思います」

俺は、思わず言っていた。
 「岡崎は何か知ってるような口ぶりだった」
 「なら岡崎君に聞いてみたらどうだ?」
 「俺の秘書で無いという事で、教えてくれなかった…」


副社長が聞いてきた。
 「どうして、そこまで高瀬に拘るのかい?」
 「え…」
 「君は、彼と一緒に暮らしてるよね?」
 「それは…」
 「違うのか?」
 「それは…。今は、あの旅行から、会っても無ければ、暮らしても無いです」


副社長は言ってくる。
 「利根川君。しばらく休まないか?」
 「それは、どういう意味ですか?」
 「今の君だと、仕事は無理だ」
 「会社を辞めろ、と言われるのですか?」
 「休んだ方が良い。と言ってるんだ」
 「副しゃ」
 「今回の事は、私止まりにしておく。だが、もう一度何かがあれば社長に報告する。その時は何某かの処罰があると思え」
戻って良いぞ、という言葉に何も言えず、項垂れてしまう。

桑田専務と共に副社長室を出ようとすると、「桑田君、ちょっと」と声が掛かり、俺は一人で部屋を出た。ドアを閉めた向こうから耳をあてがい中の様子を聞いていた。
 

 「本当に高瀬君の事は知らないのかい?」
 「はい、知りません」
 「なんにも?」
 「副社長。あの旅行では重役と秘書は分かれて別行動してたのです。何か知ってるとしたら秘書の方だと思います」
 「社長は詳しい事は話してくれなかったんだ。高瀬は会社を辞める。と、それだけだったんだ」
 「社長は、何かをご存知なのかもしれませんね」
 「あれから2ヶ月近く経ってるから、喋らないだろうな…」

今、会社を辞めるとマンションの部屋代が払えない。
だけど休みなら。
2ヶ月でも休みが取れるなら、その間に高瀬を探す。
元々、専務は3人だったんだ。
俺一人いなくなったところで誰も気に留めない。






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そして、利根川は副社長と話をして・・・

次話で最終話です。

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