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社員旅行は南の島 (32) ※再出発!※

その写真を見て明智は呟いてる。
 「皆、元気そうだな。うーん…、副社長が居ない?カメラマンなのか…」
その言葉に、桑田社長は応える。
 「彼は留守番してくれたんだ」
 「一人で留守番だなんて大変だったろうに…」
 「GW期間が10日間あったからな。最初の4日間だけ仕事だから、そうでもなかったらしい」
 「そうなんですか」
 「写真を見せたら、副社長室は大爆笑の渦だったよ」
 「分かります」


ところで…、と明智は社長に声を掛ける。
 「彼は笑い上戸なのかな」
 「そうみたいだな…」
高瀬の事だ。
放っておいてたら、明日の昼まで笑っていそうだ。

まあ、笑顔でさよならする方が良いな。
そう判断した桑田社長は、高瀬に声を掛ける。
 「高瀬、いつまで笑うつもりなんだ」

そう言われ自分が笑ってた事に気が付いた高瀬は起き上がり、真っ直ぐに桑田社長の顔を見る。
 「すみません、何も言えなくて…」
 「いやいや、楽しそうな表情を見るのは久しぶりだったよ」
 「社長…」
 「元気でやれよ」
 「ありがとうございます。社長も、お元気で。あ、引継ぎの時は知らせて下さい」
 「ああ、そうする」


その時、何かに気が付いたのか、社長は高瀬に封筒を渡してくる。
 「これは?」
 「写真だよ。題して『社員旅行は南の島』。いいネーミングだろう」
 「ひねりのない、そのままのネーミングですね」
そう言うと、頭を軽く小突かれた。
 「いっ…」
 「どうやら、いつもの元気が出てきたみたいだな」

その言葉に明智が反応する。
 「いや、まだまだだと思いますよ」
 「そう?それなら…」
と、桑田社長は、その封筒の中からアルバムを取り出し、あるページを見せてやる。
途端に、明智と高瀬は噴き出した。

あははははっ…。

そのページは2枚の写真が貼られていた。
イルカに囲まれ寝ている政行の写真だ。
もう一枚は、そんな政行を睨んで、今にも殴りかかりそうな利根川の写真。

 「元気でなー」
桑田コーポレーションの社長の挨拶に、2人とも何も言えずに桑田社長に手を振って見送った。



自分の新しい上司となったボスは、声を掛けてくる。
 「さて、いい加減に笑いを止めて貰おうか」
その言葉に、俺はなんとかして笑いを止め応じた。
 「はは…。す、すみません。事業内容を忘れてしまいました。もう一度、教えて下さい」

呆れた口調でボスは言ってくる。
 「ったく、君は…。まあ、あれだけ笑ったら忘れるだろうな」


元常務として会社に勤めていた人だ。
社内外問わず、パイプ役をして人材育成もしていた。
そのせいもあって、こういった業種は天職だろう。

人材育成センター。

派遣するのかと思ったら、その人材を育成しに週1、もしくは週2回赴いてレベルアップさせる手伝いをしに行くんだ、と教えてくれた。
誰かに何かを教えるのは無理な気がするが、最初は電話番と雑用だ。
社長秘書と常務秘書という名目の秘書をしていたが、自分の力を知る為に秘書検定を受ける事にする。目指すは、10月の秘書検定。
そう言うと、すぐさま却下された。
 「いや、来月から6ヶ月間は南半球に行くんだ。一緒に来て貰う」
なので、来年3月にある秘書検定に向けて勉強する事にした。


岡崎の言葉が蘇る。
 「専務秘書を経験して、数年後にはサブからメインになり、社長秘書になる。
1人で大丈夫だと見なされると、常務秘書に抜擢される」


岡崎秘書。
今度は、ゼロから実力で試してみるよ。

俺は、心のどこかで思っていた。
また、社長秘書に戻るだろう、と。
皆、一生懸命になって自分の力を付けていこうとしている。俺は入社試験も面接も受けてない、コネ入社だ。それは利根川も同じだ。

利根川。
俺は一足早く大人になる様に、スタートを切った。
だから、お前も早く気付いて努力しろ。
今の様なプライドの塊は捨てないと誰も付いてこないぞ。
自分に自信がつくまで、俺は会わない。
それまで、元気でな。


そして、あのホテルの部屋を引き払って、事務所の2階に引っ越してきた。
その翌日、坊ちゃん…、いや政行が副社長秘書の榊原と一緒に2人で来た。
 「ここで非常勤のバイトしてるんだ。秘書検定も1級を持ってるよ」と政行が、
 「これで、高瀬さんも仲間ですね」と、榊原の2人から声を掛けられた。

だから、自分でスケジュール組めるのか。
あー……、なんて事だ。
見抜けなかった俺は、その時、気が付いた。
こいつに振り回されてた1年数ヶ月だったのかあ…。

しかも、なに…。
副社長秘書の一人も、ここでバイトしてるだなんて。

はあ……。

思わず溜息を吐いていた。
 「なに溜息吐いてんだよ。高瀬らしくないなあ」
 「高瀬さん、最初が肝心ですよ」


そんな2人の言葉を無視して言ってやる。
 「お前の秘書は誰になったんだ?」
 「峰ちゃんだよ」
 「峰ちゃん…」
誰だっけ…と考えてると、副社長秘書の榊原が笑いながら言葉を添えてくれる。
 「峰岸さんですよ」
 「ああ、桑田専務の…」
 「はい、そうです。彼が、常務秘書になりました」

峰岸か。
彼なら大丈夫だ。
こいつに振り回される事は無い。と、強く確信した。









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やっと気が付いた高瀬。
そうだね、政行に振り回されてたんだね。

そして・・・、再出発、おめでとう!
このまま最終話まで突き進みますっ。
最終話まで、残り3話です。←なぜかカウントダウンするw
 
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Comment

No title
編集
カウントダウン・・。

お話を書いてる、もしくは読んでる時の私の中で、その言葉は’無謀’と類似してます。 つまり、滅多に正しく終わらない。( ´艸`)
あさみさんなら達成できる、とは思いますが、ご注意(ご用心?)くださいませ。


で、政行くん!
いったい、何時取ったの?! 秘書検定なんて。 私、知らなかったよー。
イルカと昼寝してる時と、ギャップあり過ぎ!
・・・ものは相談なんだけど、月1で、私の秘書とか、バイトしない?
2017年06月13日(Tue) 00:52
Re: No title
編集
ますみさんへ

カウントダウン・・・
自分にプレッシャーを掛けてたりして。
3周年記念SSを書くんだ!というプレッシャーですかね(-_-;)



 「え、秘書検定ですか?大学卒業時には2級まで取っていたから、準1級と1級は昨年に取りましたよ。
バイトですか?時給いくらですか?せめて1時間1000円は欲しいなー。あ、交通費も出ますか?
月1とか言わずに、月2か月3でよろしくお願いします」 by政行

まあ、ちゃっかりしてる事。
ますみさん、我儘な奴の言葉は無視して良いですよ。




2017年06月13日(Tue) 21:02












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