BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
TOP社員旅行は南の島(利根川&高瀬) ≫ 社員旅行は南の島 (31) 

社員旅行は南の島 (31) 

その高瀬は、常務をしていた明智の家に居た。

離れを事務所に改築していた明智は、父経由で高瀬の事を聞き面接にと応じたからだ。
だが、元常務だった明智は、高瀬を見て首をどちらにも振らなかった。
あの元気で爽やかだった社長秘書が、何をしてここまで落ち込んでるのだろうか。
電話番どころか、何も出来ないのではないか。
私の事業の事は坊ちゃんから教えてもらったみたいだから、坊ちゃんに聞くか。

坊ちゃんのメアドにメールを送り返信を待つ。
なにやら、GWに行った安藤の私有地で何かをしていたみたいで、それから塞ぎ込んでる。詳しい事は社長しか知らない。と書かれている。

仕方ないな、今度は社長に連絡するか。
連絡すると、夜に来られるそうで、それまで待つ。
総括すると、10数年前の仕事が終わって無く、残留していた奴等に腹と腕と脚を切られ、熱を出し寝込んでいた。その時、フラッシュバックとしてドクターストップを貰った出来事を思い出してしまった。まだ抜け出せてない。と、悩んでる。

高瀬は、ずっと俯いている。

明智は納得したみたいだ。
 「分かりました。
高瀬君、私は医者で無いのでドクターストップの事は分からない。
それは、君がどうにかして乗り越えていくものだ。
一先ず、会社は辞めた方が良いでしょう。
これからは、我々と一緒にやっていきましょう」
その言葉に、やっと高瀬は顔を上げた。
 「我々…?」
 「ええ、そうです。私と、私の父と、高瀬君と、他2人の、計5人ですね」
 「明智じょ」
だが、遮られる。
 「私は、もう常務ではない。社長、もしくはボスと呼んで欲しい」


高瀬は、微笑んでいた。
 「ボス、ありがとうございます」
 「うん、その表情は良いね。だが、まだ固い。欲を言えば馬鹿笑いをして欲しいね」

すると、社長は2枚の写真を渡してくれた。
 「これは?」
 「この春の旅行の政行だ」
明智は笑ってる。
 「わははは…、まるで使用前と使用後だな」
その言葉で思い出したのか、高瀬は笑い出した。
 「あ、あの、真っ黒…」


社長と明智は、高瀬をそのまま笑わせていた。
 「あ、すみません。笑い過ぎてました…」
 「いや、良いよ。君の自然な笑いが見れて良かった」
 「あけ…、えっと、ボス」

ボスは桑田社長の方を向き、口を開いた。
 「これで、彼は、ここのスタッフです。宜しいでしょうか?」
 「ああ、良いよ。高瀬、今迄本当にありがとう。政行の事も、本当によくしてくれた。
どんなにありがたかったか…」
 「社長…」
 「長年にわたり縛り付けていた。これからは君の人生を歩んでくれ」
 「ありがとうございます」

社長は明智に言ってくる。
 「明智社長、スタッフが増えて良かったな」
 「ありがとうございます。昼間、ここに来た時の高瀬君の顔を見せてあげたいぐらいです」
 「そんなにも酷かったのか…」
 「そりゃ、もう。生気もなく、ここを墓場にするつもりか?と思ったほどだったのですから」
 「ほう、それは一大事だな…」

その明智ボスと社長の言葉に、高瀬は叫んでいた。
 「なっ…、そんな事無いですっ」
 「おや、そうかい?」
 「悩んでいたけど、ここを墓場にしようとは思ってません」
 「その様だな」
 「え、何が…」

明智は言ってきた。
 「昼間の君は、本当に酷かった。目も死んでいた。だから、坊ちゃんにメールしたり、社長に来て頂き、こうやって話を聞こうと思ったんだ」
 「え……」
 「だけど、今は目に元気が出てきた。カラ元気でなく、人間本来の元気さだ」
 「俺…」
 「馬鹿笑いして欲しいと言い、君は思い出し笑いをした。本当におかしかったのだろう?」
 「はい。あの時、重役9人が並んで、一番、真っ黒だったんです」

これだな、と社長は写真を出す。
明智と高瀬は笑い出した。
 「まー、誰が誰なのか、さっぱりだな…」



高瀬は当時を思い出し、笑い転げていた。

腹いてぇ…。







にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村


うんうん、腹が痛くなるほど笑い転げると良いよ。

関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ