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社員旅行は南の島 (21)

※専務VS常務※利根川視点


 「調子はどう?」と聞いてくる利根川は可愛いものがある。だけど1時間おきに聞いてくるのはやめてもらいたい。煩いのだ。それでも踏まれたのは事実だから、今更、あの痺れは云々…とは言えないものがある。
愛嬌があり可愛ければ良いのだけどな。


予定では日没の前に着くはずだった。
それが、たまたま常務チームと鉢合わせ、たまたま、その場所が地割れしている場所だった。
いきなり落ちたのだ。
ったく、もう…、何回目だ。
そりゃね、ころころしている社長を筆頭に、体格の良い男が8人。
9人が地割れしている所に乗っかったのだから大丈夫、とは言えなかったのだろう。
安藤専務は思わず叫んでいた。
 「あー!これで何回目の穴落ちだよっ」
すかさず瀬戸常務が応じてくる。
 「えっと…、4回目?」
 「3回目だろっ」

その言葉に専務チームから声が聞こえる。
 「へえ、よく落ちるんだな。俺等は2回目だな」
常務チームからも。
 「1回目なんだけど…」



利根川は常務チームに目をやり声を掛ける。
 「やせ細ってないみたいだな」
その言葉に応じたのは坊ちゃんだ。
 「そっちは細くなった?」
 「食材が、あんまり無いからな」
 「……見つけるのが下手なんだね」

その言葉にムカついた。
ああ、そうだよ。俺は指示を出す方なんだよ。
動くのは、お前等や秘書だ。
クソ桑田は人使いが荒いし…、本田も、あれこれ言うし…。
安藤なんて痺れて物も掴めなかったからな…。
くそったれ。
なんで、こんなボンボンに言い負かされないといけないんだ。
本当に腹が立つ。
てめえが考えた案だろっ!

本田の声が聞こえる。
 「利根川」
るせえな。
 「利根川、止めろっ」
 「離せっ」

次の瞬間、ひっくり転げていた。
本田は言ってきた。
 「いい加減にしろよ。社長の居る前で、坊ちゃんを睨み付けるだけでなく、殴りかかってどうするんだっ」
 「あんな事を言われて腹立たないのかっ」
 「さらっとかわすのが大人だ」
桑田の声も聞こえてくる。
 「まあ、利根川も大人になってない、って事だな」
その言葉に、ぐっ…と詰まる。

しかも、坊ちゃんはこうも言ってくれる。
 「利根川専務が睨んでくるから、言い負かしてやろうと思って言ったんだ…」
その言葉にもムカついた。
 「言い様ってものがあるだろ」
 「なんか、いつもと違う…」
 「何が」
 「余裕綽々として相手を見下して半目で睨みつけるのに…。
今では余裕もなく思いっきり睨んでる」

え…。
こいつ、俺の事をそんな風に見てたのか。


 「何があったのか分からないけど…」
触れてこようとする。
 「触るなっ」
強い口調で制しの言葉を言ってやると、坊ちゃんの腕から力が抜けた。
なので睨みつけて言ってやる。
 「言っとくが、お前が言いだした案なんだからな。俺が社長なら、この案は却下してる」
 「利根」
安藤が俺から坊ちゃんを遠ざける。
 「まあまあ…。あいつは苛立ってるから、そっとしておいて欲しいな」
 「安藤専務、何があったのですか?」
 「まあ、4人の中では、あいつが一番若く下っ端だって事さ」
 「ん…?」

首を傾げる桑田常務に苦笑しながら、安藤専務はもう一度言ってる。
 「言いたい事分かる?」
 「4人の中では、一番若く…?あ、はい。分かりました」

なるほど、利根川専務は色々とこき使われたんだね。と納得した坊ちゃん常務でした。







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ついに、専務と常務が火花を散らす時がきた。

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