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社員旅行は南の島 (20)

※専務チーム※


くそったれ、一体、ここは何処なんだ。
いくつトラップがあるのか。
くそぉ、こんな事を考え付いた奴をぶん殴りたい。
あのクソボンボンめ。

2人の声が聞こえる。
 「利根川、いらつくな」
 「そうだよ。こっちまでいらつくだろ」
その2人に言ってやる。
 「いらつかないのかよ?」
 「ゲームだからな」
 「そうそう、本気になってするもんでは無いだろ」


この2人にもムカつく。
常務チームにも高瀬狙いの奴は居るんだ。こうしている間に、あっちはどうしてるのだろう。
もうゴールに着いたのだろうか。
くそ、こうなれば一人でゴールしてやる。
そう思い下山しようと体の向きを変え、一歩進む。
なにやら柔かい物を踏んだ、気がした。
挙句の果てには、声が聞こえてきた。
 「ってえなあ…」

足元を見ると、安藤が横になっていた。
 「うわっ!な・な・・・・」

 「うー…、痛いなぁ。よくも人の利き手を踏んでくれたな」
 「寝てるからだろ」
 「気が付いたらここに居て、手を踏まれたんだよ」
 「それは悪かったな」

そんな利根川の声が大きかったのだろう。
桑田と本田が、こっちに顔を向けてくる。
 「いい加減にしろよ、お前はっ」
 「少しは落ちつ…、安藤?」
安藤は2人に言っていた。
 「こいつに手を踏まれた」
利根川は焦っていた。
 「いや、だから…」


本当に手がしびれるので言ってやる。
 「もう物が掴めない。社食も出来ないかも……」

専務リーダーの桑田が安藤の右手を触ろうとするが、触れただけで離した。
 「手だけでなく、体も痺れてるぞ。どうしたんだ?」
 「知らない。さっき、こいつに踏まれたんだ」
 「いや、踏まれただけでは、こうはならないだろう」
 「これでは物を掴めない…」

本田が利根川に言っている。
 「安藤の代わりに、利根川。お前が動けよ」
 「動くとは?」
 「そうだなあ…、食材の確保だな」
 「なっ」
 「お前、何もしてないんだから、それぐらいしろ」
 「それ言うなら桑田も」
桑田は即答してくれる。
 「俺は安藤に付く。で、本田は利根川から食材を貰って調理だ」
 「おい、俺は無視かよ」
 「そう言うのなら、安藤に触ってみろ」

何なんだよ…と呟きながら、安藤に触る。が、すぐ離した。
 「なんだよ、これ」
 「俺に聞くな」

桑田は安藤に聞いてる。
 「ところで、社長と瀬戸はどうした?」
 「はぐれた…」
 「ま、仕方ないな。ころころと転がりやすい体格してるからなあ…。あの2人が無事なのを祈るか」
桑田から 「何か悪いもんでも食ったか?」と聞かれるが心当たりはある。
ので、言ってやった。
 「ない」と。



利根川が見えなくなると、桑田に言う。
 「俺のリュックの中にカカオの実が1つ入ってる。それを出してくれ」
 「え、カカオの実って」
 「いいから、リュックを」

本当に身体も痺れてるので一人では出来ない。
桑田がリュックを外し、本田がカカオの実を取り出しナイフで切り分け、言ってくる。
 「食わせてやるよ」
 「いや、自分で」
 「掴めなかったら食わす。良いな」
小ぶりの実を選び、それを自分の口に押し入れる。
他の2人も同様に、カカオの実を口の中に入れ食べ始めた。
 「うん、美味いっ」
 「やっぱり、糖分は必要だな」





暫らくすると、風に乗って利根川の声が聞こえてきた。
 「……の、バカヤロー!!」
 「早く日本に帰りたーい」



わはははっ…。
3人は笑っていた。
 「若いって良いねー」
 「まあ、あいつはエリートの塊だからな。少しは揉まれないと」
その2人に安藤は痺れ薬の事と利根川の事を話し出した。
 「これを機に協調性を付けて、丸くなってくれれば良いな」
 「そうだな。取り敢えず、お前の痺れだな」
 「しばらくの間、あいつを騙しておけば良いさ」
 「後が怖そうだ」

そう、元々は専務は3人だったのだ。それを常務をしていた明智に育てられ専務にまで上りつめたのは、本人の才と努力もあっただろう。

そして、常務チームの事も話すと、こう返された。
 「何で、そんな事を知ってるんだ?」
 「トランシーバー渡しただろ」
2人ともハテナという表情だ。
 「使ってないみたいだな。なら、返してもらう」


安藤の痺れが抜けるまで2日間を4人で過ごしていた。
4人の中で、一番年が若く下っ端な位置に居る利根川は逆らえない。
そりゃ、踏ん付けたのは俺で、実際に痺れさせたのも俺だ…という思いがあるので、安藤のいう事には素直に従う。だが、残り2人には(くそったれ…)という思いを込めて睨んでやるが、こちらを振り向きもしないので睨みがきかない。



そして、ゲームが始まって10日後、専務チームは山を下った。
目指すはゴール手前にある中ぶりの滝だ。
それは瀬戸にも言ってある。





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専務チームは利根川の雄叫びを聞いて大笑いの渦。

利根川専務、言われてますよww



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