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社員旅行は南の島 (8)

それから3日後。
一体、何十本の木を伐ったのだろう。百本は伐ってる感じだ。
切り株に木を乗せ床にするみたいで、2本を一セットにして縄で括り付けている。
寝起きしているヴィラと同じ広さにするつもりなのか、細長くしていき、両手両足を伸ばし10人が寝そべられる広さにしていく。
その床が出来れば柱を作る。だが、あまりにも広さがある為、要所要所に支柱となる木を立て置く。
それを縄で括り付け固定させる。

キッチングループの一人が見かねて出てきた。
 「そういう括り付け方だと直ぐ解けるよ」
そう言って、ギュッと縄で括っていく。
その人は言ってくる。
 「床も、こんなのだと直ぐ解ける。誰かキッチンを手伝って。俺は、こっちをするから」

すると、床にするつもりの木の縄がするりと解けた。
それを締め直していく。もちろん、他にも3人に手伝って貰いながらだ。
同じ事をしているようでも、人間が違うとまるっきり違う物になる。
それは分かっている。いや、分かっていたつもりだった。
思わず言っていた。
 「見事な物だな…、俺は何も出来ない……」
その言葉が聞こえたのか、その人は返してくる。
 「やる人間が違うのだから…、高瀬さん?」
 「何か?」
 「なに泣いてるんですか?」
 「感動して、…あ、いや泣いては」
 「これ位で感動されても…」
 「いや、何も出来ない俺は要らないなと思って…」
数人の声が聞こえてくる。
 「高瀬さん、何を黄昏てるのですか?」
 「そういう年ではないでしょう?」


床を締め直し、支柱も括り付け終わったのだろう、その人、専務秘書の岡崎は言ってくる。
 「いつも利根川専務は、貴方の事を見てました」
 「え、急に何を」
 「貴方にとって彼は専務です。いつまでも社長秘書の気持ちを引きずらないで下さい。
だから桑田常務に言われるんですよ。”秘書の使い方が分からない”とね」
 「そういうつもりは」
 「でも、傍から見てると、あの常務は貴方のツボを押さえてる。ただ、いきなり常務になったから、引継ぎもなしでなったから、使い方が分からないだけです。
貴方に常務秘書は無理です。
先に専務秘書になって、先輩秘書から教えてもらいながら常務秘書になれる様に力を付けて下さいね」


その二人のやり取りを聞いていたが、堪らずに声を掛けた人が居た。
 「岡崎先輩、いくらなんでも今のは」
 「ごめんね、山本君。今回の南の島の件は、秘書をトレード出来るんだよ」
 「どういう…?」
 「会議に出席していた秘書は知っている」
 「え…」
山本は見回してると、同様に驚いてるのは専務秘書の数人だけで、他の先輩秘書や常務秘書は知ってるみたいで、首を縦に振ってくれる。

 「あの…」
先輩の岡崎秘書の呟きが聞こえてくる。
 「そろそろ常務秘書になりたいなあ…」と。


どういう意味なのか高瀬は知らなかった。
同じく意味が分からない山本は聞いていた。
 「それって、どういう意味ですか?」
 「いい機会だから教えてあげる。
重役の秘書は専務秘書を先に経験するんだ。その為に専務秘書は2人いる。
社長秘書は3人共専務秘書を経験している。
専務秘書を経験して一人で大丈夫とみなされると、常務秘書に抜擢されるんだ」


岡崎は高瀬を睨んで言っている。
ああ、そういう事か。
こいつは政行の秘書になりたがってるのか。
たしかに俺は入社して以来ずっと社長秘書だ。
社長に気に入られてのコネ入社で、入社試験とかは受けてない。
それに、秘書課に属していたわけでは無い。


こういう時、なんて言えば良いのだろう。
気の利いた言葉が思い浮かばない。







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うーわ。。。
やっちゃったね、言っちゃったね
岡崎って、言葉が冷たいんだから・・・



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