社員旅行は南の島 (3)

専務の秘書は2人居るので、サブだけでも留守番させ仕事をさせる。
いや、メインを留守番させる。
そのつもりだったが、岡崎が口を挟んできた。
 「秘書のトレードをされるのなら、秘書も全員、連れて行って下さい」
 「岡崎、お前は図々しいのも程があるぞ」
 「秘書の力量を試す機会でもあります。皆はどう思います?」

他の秘書たちは頷いてる。
 「ね?皆も同じことを思っているようです。メインとかサブとか区別なく、秘書は全員行きます」
仕方なく社長に伺いを立てる。
社長も自分の秘書に聞いてたらしく、こう答えてきた。
 「私の秘書も行きたい、と言ってる。こうなったら仕方ない。だが、重役の秘書だけだ」
秘書は立ち上がり、一斉に声を合わせてきた。
 「はい。極秘で進めます」
  
最初はとんでもないと思って反対していたが、公的に高瀬をゲット出来ることが分かり、いらん駆け引きもせずに済む事に気が付いたから、話に乗ったのだ。



話しの内容を煮詰めるのに、場所は安藤の島になった。
安藤は数枚の写真をスマホから取り出し見せてくれた。

なんでiPhoneでなくスマホなんだ。
こっちはプライベート用だと言ってたから、公私で切り分けてるのかと思いあたる。

ando_iland01.jpg
1枚目。
険しい箇所もあるから、と言ってくれる。
この辺りはサメが泳いでるから気を付けてと付け足してくれる。

ando_iland02.jpg
2枚目。
ここは住処の在る所なんだ、とてもなだらかになっているんだ。
とも話してくれる。

ando_iland03.jpg
3枚目。
こちらが一番険しい箇所なんだと話してくれる。
ほとんど手付かずなので、サバイバルに向いてるよ。


そして、次の会議では手書きの簡単な地図を配ってくれた。
この地図を見る限り、大きいのか小さいのか分からない安藤専務の島には、住処は1ヶ所だけしか見当たらないので聞くと、そこだけだよと教えてくれる。


ando_iland.jpg
他には砂地が2ヵ所。
険しい箇所は記入されてない。
だが、入り江と、サメ側とイルカ側が書かれている。
なるほど、前回の会議で説明を聞いてたから、サメ側に2番目に険しい場所だなと記入する。
もう1ヶ所の一番険しい箇所はどこなんだろう。


社長も乗り気になっている。
その会議で、中身は煮詰まった。
砂地からスタートして、ゴールの住処に向かう。
いわゆるサバイバルだ。
これは楽勝だ、1週間も掛からない。

持ち物は最低限の物を各自で用意する事。
それだけしか書かれていない。
まあ、小中学生でないから何を持っていけば良いのかは分かる。
サバイバルだからな。

現地に着くと、水のペットボトル2Lを1本ずつ渡すので、ゴールまで頑張って。
との事だ。

時期は、わりと暇な4月下旬から5月のGWまでの2週間。

高瀬、待ってろ。
すぐにお前をモノにしてやる。
これで、公私共に俺のモノだ。





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社員旅行の中身が煮詰まって、当日を待つのみ。
結局、重役だけでなく秘書も行く事になったのね。


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