BL風味の小説

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TOPうちの子達 ≫ ~新入生勧誘会、活動編~ (5)最終話

~新入生勧誘会、活動編~ (5)最終話


 「おい、見たか。隣の看板」
 「見たよ、あいつ等ー」
 「俺たちの方も人数が増えたんだ。図書室から出ないからな」
 「もちろんだ。ここではゲームだけでなく、他の事もしてるんだからな」
 「そうだよ。俺たちの方が、早く立ち上げたんだ」


あっかんべー!
と、隣の視聴覚室との境になる壁に向かってしてやる。
が、見つけた。
 「おい、これは何だ?」
 「何が?」
 「この穴は、何だ?」
 「穴って…」

その穴に望遠鏡を当てて、向こう側を見るとデッカイ目と合った。
 「あ、もしかしてバレたかも…」
声が聞こえた。
図書室から出ると、隣の視聴覚室のドアを開け、言い放っていた。

バンッ!

 「お前等―!いい加減にしろよ、この覗き魔っ」

だが、相手は強し。
 「良いじゃなーい。腐になるものを提供してよね」
 「誰がやるかっ」


だが、即実行に移すのは男だ。
その日の午後。
図書室の壁は一掃され、穴が開いていた壁には書棚が設置された。
そう、元々、この帰宅サークル男子部は図書室の司書も兼ねていたのだ。
だから、図書室を使わせて貰っていたのだ。
図書室は模様替えをして、本類は丁寧に汚れなどを拭き取り、司書本来の仕事をしていた。

その時、田宮は見つけた。
黙って指差してるのを見て、皆は集まった。
 「何だと思う?」
 「盗撮機」
当然ながら取っ払った。
もう一つ、ドアの出入り口の開閉部分から見つけ取っ払ったら、隣室から声が上がった。
 「あー!盗撮だけでなく盗聴の方まで見つかったー」


まったく、女って奴は。
『腐女子』と言う言葉を辞書や検索で調べてみる。
色々とあり、まったく要領が掴めない。
でも、これだけは言える。
 「あいつら暇なんだな…」
 「パワフルだよなあ」
 「あのパワフルだけは見習いたいよな」
 「転んでもタダでは起きないって言うヤツだな」
 「図書室には、その手の本もあるぜ」
 「読んでるのか?」
 「いや、さっき整理してたら出てきた」


どうする、これ等?
そう言われて、カウンターに積み上げられてるのは、BL関連の書物。

暇だし、表紙だけでも見てみるか。



世の中の腐女子の方々、盗撮や盗聴の様な犯罪紛いな事は止めてね。
男って、夢見る人間なんだよ。









それからは医学部と教育学部と経済学部は仲良くなり、毎年の様に合同で新入生勧誘会をしている。
40年近く経った現在でも、それは続いてるほど仲が良い。
そんな中、ある一人の男子学生はボソッと呟いていた。
 「せっかく医学部に入っても、優も居ないし…。
しかも、なにアレ…。ここの医学部は地に落ちたな。
やっぱり、東京大学の方が良かったかなあー。
偏差値も高いし、優の小父さんは、ここの卒業生だって言うから、ここを選んだのに。
はあ、最初っから出鼻をくじかれてしまった…」


その呟きが聞こえたのだろう。声が聞こえてきた。
 「君、新入生だよね。うちのサークルに入らないかい?」
 「いいえ、結構です」
 「ねえ、どこの学部なの?」
 「お宅には関係ないだろ」

だが、相手はしつこく言ってくる。
 「ねえねえ」
 「いい加減にしてくれっ」
 
相手は驚いて、手が止まってしまった。
 「なるほど…、医学部かあ」
 「なっ…、何も言ってないのに」
 「そりゃ、もちろん。医学部はプライドが高い人間の集まりだからな。ふふんっ、あんたの鼻の先をへし折ってやるよ」
 「俺は」
 「俺は医学部の高峰龍太。お宅は?」

その声に、渋々と自己紹介した。
 「…西條隆一」
 「同じ『りゅう』という呼び名なんだね。なんか嬉しいな。隆ちゃん、よろしく」
そう言って、高峰は隆一の手を取り、手の甲にキスを落とした。

 「なっ、何をするっ」
 「挨拶だよ」
 「嘘つけ」

ははっ…。と苦笑しながら、そいつ、高峰はiPhoneを手にしていた。
 「交換なんてしないからな」
 「分かったよ…。それじゃ、俺と同じサークルに入らない?」
 「聞くだけ聞いてやる。どこのサークルだって?」
 「”男大好きの集まり”というサークル名さ」
 「はあ、何それ?」

高峰は、言ってくる。
 「ま、見学だけでもしてみろよ。楽しいぞ」

見学だけなら…と思った隆一は、高峰の後を追って行った。
部屋に入った途端、隆一は濡れ場に遭遇してしまい、その場で叫んでいた。
 「ホモの集まりじゃないかー!」
 「だから言ったろ。”男大好きの集まり”だと」


ハメられた。
俺は、男が好きなのではない。
優が好きなんだ。

 「ほら、もう一歩、入れよ」
 
いや、入ったら仲間にされてしまう。
それだけは嫌だ。
だから、そこから逃げた。

 「あ…、おい、待てよっ」


嫌だ、誰が待つか。
追いかけてくるな。
俺は…、俺は、優だから好きになったんだ。

優。

あの時、無理矢理でも優の身体を奪った。
俺は、後悔なんてしてない。
優が、再び俺の事を見てくれる様に励むだけだ。


優。
好きだよ。
例え、お前があいつを好きでいても、一度でも抱いたんだ。
あの時に感じたモノ。
それは忘れられない。

俺はホモではない。

優、迎えに行くから。
それまで待ってて。




















 (~うちの子達紹介~ 終)





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はい、今現在の時点でのお話になります。

簡単に自己紹介させて頂きます。
医学部10人と教育学部5人は置いといて(*・・)σ ⌒・ ポイッポイッ
経済学部の5人の紹介です。
松井=松井弘毅の父
宮田=??
桑田=桑田政行の父
新田=新田嘉男の父
そして、
元宗=元宗優の父

次話からは、健志&優の『あの夜の約束』が続きます。
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