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~新入生勧誘会、活動編~ (4)

黒い執事服を着たまま、経済学部5人の内、3人しか出てこなかった。
 「ご紹介頂きました、経済学部の松井です。
申し訳ないです。5人でと言ったのに、他の2人は持ち帰りしてしまい、何処かにふけてしまいました。やだねー、ゼミ勧誘の為の催しなのに、合コンだと思われて」
ドッ!と笑いが起きた。
すかさず隣に居た宮田が応えた。
 「いや、こう言ってるが、このリーダーも既に連絡先を交換してる手の早い人なんです。
まったく、もう…。自分の好みだからと言って…」
 「それは、お前もそうだろっ」

ゴホンッと咳払いが聞こえ振り向くと、もう一人の男子学生が前に出てきた。
元宗だ。
 「お調子者は置いといて…。私達5人は、経済学部でもチェス同好会に所属してます。
同好会なんです。大事な事なので、二度言わせて貰いました。だから入ってくれるとサークルとして認可されるので、この企画に参加したのです。
この大学では、経済学部だから経済にちなんだサークルとかゼミに入らないといけない。という事ではありません。チェスと言うのは、頭を使うゲームです。
今の所、この医学部10人としか対戦してませんが、7:3で負けてます。
医学部を負かしませんか?ぜひ、チェス同好会に入って頂き、サークルにしたいです。
いざ、わが同好会へ。
勉学では負けても、チェスに関しては”打倒!医学部”で負かしましょう。
場所は、経済学部の第1教室です。入り口に、チェス同好会と札を掛けてます。
それでは、お次は教育学部です。どうぞ~」


教育学部5人は執事服の上着を脱いだのか、袖をまくり、第二ボタンまで外してネクタイを緩めてる姿で出てきた。
 「ご紹介頂きました、教育学部5人衆です。
リーダーではありませんが、私、高橋が説明させて頂きます。実は、この医学部10人と経済学部5人達とは仲が良く、いつも遊んでもらってます。
帰宅サークル男子部に所属してます。
暇なんだろと言われますが、教育学部は他の学部とは違い、掛け持ち学生が多いのです。
この大学では夜間の部もありまして、そちらの学部と並行して勉強している人が7割いるのです。
勉強も良いけど遊ぼうよ、と思いませんか?思いますよね、ね?
是非、一度、帰宅サークルを見学しに来られませんか?
現在は4学年合わせて、たったの20人です。一人でも欠員が出ると、同好会になるのです。
帰宅サークルの活動時間は朝です。朝の7時から講義の始まる8時半までやってます。
活動場所は図書室です。図書室でやる事って、何をするのか分かりますか?
はい、そこの人」
そう言って、ステージ近くに座ってる男子学生にマイクを近づける。
 「え、え…、図書室と言えば…、読書?」
 「うん、そうだよね。他には?はい、君」
 「え…、図書室と言えば、寝る所でしょ」
 「嬉しいな、ビンゴです」

その場に座り込んで高橋は話し出した。
 「そう、皆で寝てるんです。いわゆる雑魚寝状態で語り合ってるんです。何を語ってるのかって?それは、見学に来てからのお楽しみです。是非、お待ちしております」

 「男子しか入れないのですか?」
という女子学生の声が上がってきた。
 「女子部もありますよ。なぜか人数が多いんですよね。何人だっけ…」
そう言ってると、いきなりマイクを取られた。
 「はーい、帰宅サークル女子部の副部長をしています。
女子部では4学年合わせて、なんとっ!100数名いらっしゃいます。
そこの貴女、興味おありですか?大いにありそうな表情ですね。是非、入って下さい。誓約書にサインして下さいね~」


その女子学生は、こそこそと小声で話しているのか。
その副部長に誓約書を見せて貰ったのか、急に大きい声が出ていた。
 「もっ…、しかも、ふっ」
小声になったのか、2人でゴソゴソと話し合ってるみたいだ。
 「しーしー…、どっちが良い?」
 「対象は?」
 「メインは高校生。後は、ここの教師と学生。もちろん男子部も対象ですよ」
 「入りますっ」
すると、大きな声が響いてきた。
 「ありがとうございますー。ご入会、頂きましたー」



解散した後、DNAサメ研究所には、見学者が30数名ほど来た。
 「あの…、さきほど公園で見て…」

という言葉を聞いて、研究室内の20人は嬉しそうな表情をしていた。
 「どうぞ、ゆっくり見ていって下さいね」
だが、顧問教授のサメは苦虫を潰してる顔をしている。
ボスである友明は聞いていた。
 「サメ、変な顔してるぞ?」
 「ここは頭脳明晰で文武両道でイケメンだけの研究室だ」
 「何言ってるんだ…」
 「あ、でも…、あの子と、あっちの子が良いな。んー、でも、お頭の中はどうなのかな…」
と言うサメの呟きを無視していた。

自然の植物からのDNA採取方法を目にして、全く違う分野である工学部や法学部からゼミに入ってくれたのは、素直に嬉しかった。
 「人数増えたー!」
 「やったー!」

お頭の出来が良い連中なのは嬉しいが、イケメンでないのが嫌な顧問教授のサメだった。



経済学部5人が所属しているチェス同好会では、「打倒!医学部」という言葉に魅かれたらしく、20人ほど見学に来て、半数の人が入ってくれたお蔭で同好会からサークルに昇格した。
 「やったっ!」
 「これで、サークルに昇格だー」
 「で、その服も着るのですか?」
 「あ、いや…、これは今日だけの物だから、大丈夫だよ」
 「でも、着てみたいな…」
 「カッコイイよなあ」

うっとり顔されてしまった。


そして、後日。
教育学部の5人が所属している帰宅サークル男子部では、見学者は来たものの、その語り合う内容に思わず笑ってしまい、20人から一気に50人近くになった。
 「やったー、嬉しいよぉ」
 「ねえ、サークル名変えませんか?」
 「なんで?」
 「ゲームの名前でも良いような…」
そう、この帰宅サークル男子部の語り合いという内容は、ゲーム対戦の話ばかりだったのだ。
皆からサークル名を募り、正式名称が決まった。

 『WinとPSで語り合う男子限定サークルだよ』


それに倣って、女子部の方も名前を変えた。
堂々と名前を晒したのだ。
 『帰宅サークル女子部』から、『腐女子の集まり』へと。







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おおっ!
遂に、大学のサークル名に、『腐女子』という言葉を申請して通ったのね。
さすが、東響大学ww
堂々と、サークル名を曝け出したのね。
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