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~新入生勧誘会、活動編~ (1)

医学部にあるゼミ研究室では、スズメこと村上洋一が何やらブツブツ言っている。
 「なあ、GWどっか行こうよ」
すかさず返ってくる。
 「お前だけ行ってこい」
 「え、ぼっちなんてやだ」
 「なら、ぶつくさ文句言うな」

その言葉に、スズメは何かを閃いたみたいだ。
 「あ、なあなあ。楽しい事を考えたら、一緒に行かないか?」
 「楽しい事ならな」
 「決まりだ。後になって文句言うなよ」
 「ああ、言わない。だけど、一人でも楽しくないと言えば、却下だからな」
 「ああ、分かった」


そして、考え付いたのがこれ。
その企画案を見て、皆が皆、一斉に文句を言っていた。
 「何これっ」
 「全然、楽しくなさそう」

しかも、教授であるサメまで言ってきた。
 「私でさえ、こんなのは楽しくないぞ」
その言葉に、スズメはションボリしていた。


だが、その時に研究室に入ってきた人物が居た。
そいつは、その企画案の紙を見て、言ってきたのだ。
 「これ、やってみたい」と。

誰だ、こんなのをやってみたいだなんて言った奴は。
振り返ると、固まってしまった。
だが、スズメは一転して嬉しそうな表情になっている。
 「これ、誰が発案者だ?」
 「はーい」と、迷わずに手を上げたスズメに、そいつは言っていた。
 「これを煮詰めろ」と言うと、どこかへ行ってしまった。

スズメはガッツポーズをしている。
 「やったっ」

だが、皆は文句の嵐だ。
 「嘘だろっ」と、サトルが、
 「何で?」と、マサが、
 「こんなの、面白くも楽しくもないよ」と、ユタカが、
 「らしくないっ」と、ユウマが、
 「これって、ツボがあるのか?」と、タカが、
 「あるわけないだろ」と、ジュンヤが、
 「ええっ…、嫌だなあ」と、カズキが、
 「こんなの、香港の子供でもしないぞ」と、ワンが、各々言っていた。

挙句の果てには、ゼミ教授のサメも言っていた。
 「ドイツでも、こんなのはしないぞ」


研究室の窓を開けっぱなしにして、皆は叫んでいた。
 「「 くっそぉー…!ボスのバカヤロー!! 」」



そのボスは、現在、家庭科教室に居た。
経済学部の2人を見つけたので仲間に引き入れたのだ。
あの、名前と顔を憶えるのが大の苦手なボスが、この2人だけは覚えてるのだ。
 「松井君、ここを縫って」
 「はいはい」
 「新田君、そこは綺麗なカーブにしてね」
 「へいへい」

中々戻ってこないと学内を探していた3人は、新田から連絡を貰い、家庭科教室に着いた。
中に入ると、医学部のボスと一緒に、何かを作ってるみたいだ。
 「それって何をしてるの?」
 「お、来たか。自分のは自分で作ってね」と、手渡された宮田は戸惑う。
 「え、何、これ…」
新田も、手渡す。
 「ほい、元宗のね」
 「えー」
 「で、こっちは桑田のだ」
 「ちょ、ちょっと待てよ。なんで俺だけ多いんだ?」
 「1着は俺のだよ。手本として渡してるだけだ」

そう言われ、桑田は広げてみる。
3人の目が点になった。
 「え・・・?!」


その時、ドアが開き、入ってきた人物が居た。
教育学部の田宮を筆頭に、小林、福田、高橋、海堂だ。
 「ほい、帽子やアクセサリー類だ」
 「サンキュ」
 「どういたしまして。で、残りは?」
 「君達の5着だよ」
 「なら、自分達でする」

その残数に、経済学部の連中は耳を疑った。
さすが医学部のボス。
手が早い。


なにしろ、皆のサイズ等はコンピューターに入力してある。いくらサトルとユタカの組んだプログラムでも、パスワードはボス1人だけだから、ハッキングし易い。
バレない様にしないとな。


全員のが出来上がると、ボスは耳に挿し込んでいたイヤホンで話し出した。
 「スズメ?」
 『はい』
 「こっちは出来たぞ」
 『さすがボス。早いなー。こっちは、もう少しで終わるよ』
 「なら、これから行く」
 『ラジャー。あ、昼飯は20人分、手配済みだ。何だと思う?』
 「…寿司か?」
 『寿司も良いな。だけど山翠だ』
 「おー、山翠っ!中華かあ~」

スピーカー越しに声が聞こえてくる。
教育と経済の連中だろう。
 「やったねっ。山翠だ」
 「嬉しいっ」
 「昼飯に山翠のが食べれるだなんて」
 「最高だっ」






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うちの子達、紹介の新入生勧誘会ですね。
5日後には、『あの夜の約束』が再度始まります。

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