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あの夜の約束 (14)

コトが終わり、隆一先輩は優にある物を手渡す。
 「優、渡しとくからね」

そう言って手渡された物は鍵だった。
おそらく、この部屋のだろう。
 「俺…」

そんな俺に、隆一先輩は言ってくる。
 「週末には、ここへ来るように」
 「俺、俺にだって用事はある」
 「週末は俺の所へ来る予定だけにして」
 「何で?」
 「俺は優の事が好きなんだ。さっきエッチしたでしょ?そういう好きなんだよ。
それに、今迄は健志や、あの不良連中がお前の側に居たが、もう居ないからな」
 「俺は」
 
遮られる。
 「優っ」
その口調に思わず身体がビクつく。

 「ああ、小母さんや小父さんに先に話をつけるか」
 「何を言うつもり?」
 「優が好きなので、ずっと見守りたい。だから一緒にマンションで暮らしたい、ってね」

即答していた。
 「嫌だ」
 「優。聞き分けの無い子供みたいな事を言うもんではない」
 「まだ子供だもん…」
 「高校生は子供だけど、でも…、もう少し大人になって欲しいね」
 「嫌だ」
 「優」

肩を抱かれるが、俺は何度も言っていた。
 「嫌だ、嫌だ、嫌だっ。俺にだって好きな人は居るもんっ」
その手を叩いていた。
 「離せっ、近寄るなっ」
 「優っ」


鍵を投げつけてやる。
 「こんなの、いらないっ」
 
 「すぐ」
 「俺は、あんたなんて大嫌いだっ」

俺は隆一先輩の身体を力いっぱい押し退けて玄関に向かった。
声が追いかけてくる。
 「優っ」

俺は後ろを振り向きもせず、言ってやる。
 「さよならっ。立派なお医者さんになってねっ」



マンションの入り口まで一気に階段を駆け下りると、誰かに抱きとめられた。
まさか、エレベーターで追ってきたのか。
 「離せっ」
殴ってやるつもりが、反対に抱きしめられる。

 「嫌だっ!俺は好きな人が」
 「優、あいつに何かされたのか?」

その声は…、と顔を上げると、大好きな人の顔があった。
 「ふ…、うわーん……」

健志さんにしがみ付き泣いていた。
 「どうした?」

素直に話していた。
隆一先輩にエッチされ、これからは週末ごとに来るように、と言われた事を。



スッキリ顔で、603号室の前に立ちベルを鳴らす。

ピンポーン…。

少し経つと、ドアが開き声も聞こえてくる。
 「お帰り、優。戻ってくると」

そこまで言うと、吹き飛んだ。
 「いきなり、何を」



玄関口に目を向けると、そこには、双子の弟が優を守る様に立っていた。
健志はボキボキと拳を鳴らしながら、兄の顔を殴り付けてやる気満々だ。






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兄弟喧嘩が始まる。。。
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