BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
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あの夜の約束 (12) ※ソフトな性表現あります※

あっという間に時は過ぎ、今日は高校の卒業式。

終わってから家に行けば良いのだけど、学校の制服姿を見たかったのだ。
溜まり場に近付くと大きな怒鳴り声が聞こえてくる。
 「…卒業おめでとうございますっ」

ああ、皆から言って貰えてるんだな。
もう少し待つかなと思い待ってると、誰かに肩を叩かれた。
 「優、どうしたの?」
 
振り向くと健志さんによく似た人が立っている。
双子の兄の隆一先輩だ。
 「あ…、卒業おめでとうございます」
 「ありがとう。こんな所までどうしたの?」
 「だって、そろそろ卒業生は集まる時間でしょ?」
 
隆一先輩は笑っている。
 「出待ちをしてるのか…。1年生は準備してる筈だけど優はしなくて良いの?」
 「しー……」
 「サボりは良くないな」
 「見逃して、ね、お願い」
 「んー…、どうしようかな」


その時、誰かに腕を摑まえられた。
 「見つけたっ。お前のせいで退学になり、決まってた就職もパーになったんだ。
この落とし前、つけさせてもらうっ」
 「や、やめ…」

さっきまで居た隆一先輩に声を掛けようと目をやると、そっぽを向かれてしまった。
 「隆…」


途端に、騒がしくなった。
卒業生が集合場所へと向かう時間になったみたいだ。
溜まり場の入り口のドアも開く。
 「助けっ」
 「うるせえ」
 「やだっ、ヨシ…」
 「うるせえって言ってるんだよっ」
 「嫌だっ、健」

そいつに口を覆われてしまった。
同時に、耳元で溜息が聞こえてくる。
 「はあ…、まったく、お前は」
 「1年は準備してる筈なのに…」

廊下に一人、倒れているのを見て二人は覗き込んだ。
 「おや、退学になった奴が来てるぞ」
 「のびてるけど、誰が殴ったんだ?」

 「ヨシ兄、健志先輩っ」

二人に抱き付くと、ヤレヤレ…と、お手上げされる。
 「俺、2人に卒業おめでとうと言いに来たんだ」と言った優に、二人は返していた。
 「帰ってからでも良いだろ」とヨシ兄が、
 「隣なんだし」と健志先輩が言ってきた。
だが優は反論していた。
 「だって、制服姿を見て言いたいもん」
 「で、キスされる羽目になったのか」と微笑んで言ってきたのはヨシ兄だ。
 
 「隆一先輩に助けを求めようとしたんだけど」と健志先輩に言うと、こう返してきた。
 「あいつは危ないと思ったら近寄らないからな」


その後、ヨシ兄は卒業生と在校生の前でステージ上に上がり、宣誓していた。
俺も、ステージ上に上がらされていた。
 「お前等、こいつは俺の従弟だ。こいつに手を出してみろ。ボコりに行くからなっ」

凄んだ声で言い放つヨシ兄はカッコ良かった。
 「ヨシ兄」
 「なんだ」
 「今迄ありがとう。卒業おめでとうございます」

ヨシ兄は、メロメロ甘々な表情をしている。
 「ありがとう、嬉しいよ。お前も、残り2年間、強く生きろよ」
 「うん、ヨシ兄も元気で」

思いっきり抱きしめられていた。


 「おい、こらっ!公衆の面前で勝手な事をするんじゃないっ」
 「センセー、俺の従弟に手を出したら許さないからなっ」
 「誰が出すかっ。いい加減に下りろっ」






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ほんとに、色々とあるものだね。
優君、危機感が足りないね(きっぱりw
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