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新潟県私立田村学園高等学校 その五

※西田センセー視点※


俊平は、見つけた。

バスに乗っていた治と目があい、「降りてこい」と言ったが、やはり通じなかったか。


仕方ないので、歩道に渡り降車を待ってると公道に一時停止していた乗り物は動き出した。
JR行きのバスに乗ったのか? 
・・・家とは違う方向だ。
降りる場所は駅か、そう思うと近道して駅に着き待っていた。
待ってる間に、西田に連絡した。

 「今日は、学校に戻りませんので。引き継ぎは、またの日に」
 『アレは、どうした?間に合ったのか?』
 「私を誰だと思ってるんですか?長距離のキングと呼ばれてる男ですよ」

息を切らす事もなく、そう言ってのけた俊平は、本当に自覚有りのキングだった。


そして、俺はその日の夜、放送された番組で俊平の姿を見てしまった。
どのチャンネルでも放送されてたんだ。
思わず笑い転げていた。
 「あははははっ…。あ、あいつは…」

本当に、楽しい奴だな。
眼鏡を外してたら良かったのに、これは…、なんか言われるだろうな。

そう思ってたのは、俺だけではなかっただろう。



新学期が始まるという、その日。
俊平の顔が腫れていた事に気が付いた俺は笑っていた。
 「誰にヤラれたんだよ」って言いたかったのに、言えずに笑い転げていたんだ。その笑ってる間に俊平の姿は消えていた。

俊平は校長室へと向かったのだ。
そう、解雇通知を貰う日だったのだ。


職員用の通用口から出ようとする俊平に、俺は声を掛けていた。
 「おい、俺に黙って行く気か?」
 「お元気で」
 「ったく、無茶な事をしおって」
 「俺は、あいつの側に居たいんだ。他の誰でもない、あいつの側に」
 「そこまで惚れたのか」
 「西田先生も、そのうちに、そう思える人と出会うかもしれませんよ」
 「俊平…」
 「俺は、これからは1人の人間として生きていく。あの嘘つきで泣き虫の強がりの側に居て、見守っていきたい」
 
はあっ…。
溜息を吐いた俺に、俊平は言ってきた。
 「溜息もんですね」
 「まったくだ。誰のせいだと…」
 「出来の悪い後輩を持つと苦労しますね」
 「ほんとにな…。んで、どうやって生きていくんだ」
 「ご心配なく、教授として通知頂きましたので」
 「え、あの東響の教授?」
 「体育学部の教授として、そして英語のね」

まったく、お前は…。

そんな俺の溜息のボヤキに、俊平は、すっきりした表情で返してきた。
 「長距離のキングは、今度は東京に出没します。俺の行く手を阻む者は許さない」



その時、俺は確信した。
ああ、あの男と切れたのかと。




どうだ、この話は。
治視点の”俊平のマジの走りと跳び”も組み入れた、話だ。
 「治、いつでも良いから俺の今迄の経験談と、この話を合わせたのを書いてくれ」
 「西田センセー、書き終わったらお知らせしますね」
 「うん、よろしくぅ」
 「はーい」



何年も、お互いに思い思われて両想いになった俊平と治だが、俺は、お前等の生活を覗き見してみたいな。
二人とも、いちゃついてるかあ?


そんな西田の言葉に感動してる治。
まさに眼鏡を外し般若なのか閻魔なのか分からない、心底から怒りのオーラを纏った俊平は西田のジジイをどうやってぶん殴ろうかと画策している。

この二人の話は、まだまだ続く。

これからも、まだまだ続きます。





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そして、次回は『雅治の春休み』と、『新潟県私立田村学園高等学校』の最終話になります。

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