BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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弟と兄 (43)

俺は謝ることしか出来なかった。
 「ごめ…、なさ……」
 「泣くな。お前が悪いわけでない」

ぎゅっと抱きしめてくれる兄の体温が温かい。
 「俺たちは家族だけど、お前が弟だから俺は助かってるんだ。その弟を好きになり、邪な思いを持って見るようになった。人間として、人を好きになるのは当たり前だよな」
 「でも、兄弟…」
 「関係ない」
 「本当に、そう思ってる?」
 「あのな、俺たちは一回り年齢が離れてるんだ。物の考えが違うのは当たり前だよ」
 「40歳だもんな、おじんと若も…」
デコピンされた。 
 「ったーい」
 「まだ39だ」

 「うー…、いてぇなあ…。四捨五入すると40じゃん」
 「まだ1週間ある」
 「はいはい、そういう事にしときます」

おでこ痛いなー…、と自分の額を擦ってると、兄は額にキスしてきた。
 「治ったか?」
 「うん。でも足りない」
そう言うと、腰を抱かれた。
 「風呂入って寝るか」
 「ん…」
なので、俺も兄の腰を抱く。


 「あのさ…」
 「何?」
 「さっきは真木に向けて言ったのだけど…。何かあると直ぐ兄貴って言ってしまう」
 「お兄ちゃんって呼ばれてた頃が可愛かったけどな」
 「成長してるって事だよ」
 「でも、お前の気持ちが分かったんだ。俺は嬉しかったよ。それに公衆の面前では兄貴の方が言いやすいだろうな」
 「まあね…」




翌朝。
昨夜、泣いたせいかモヤモヤが失せたみたいだ。
昨日、買って帰ってきた飯盒セットで米を炊き、焦げ付きの握り飯で朝食を済ます。
飯盒って難しいな…。
その後、俺は車の中で食べるつもりの昼食のサンドイッチを作る。
お兄ちゃん、いや兄貴は残り一人の立ち合いをしてクリーニング業者の仕事の様子を見ている。

 「今月は月末近くの土日に引っ越してくるんだ。お前、先に来とくか?」
 「え、だって」
 「俺は、その日は早番だから13時上がりになるんだ」
 「という事は?」
 「どんなに早くても17時過ぎに着くだろうな」
 「俺は暇だから待ってるよ。だから一緒に」

兄貴は暇人野郎と言って鼻を抓んでくる。
 「痛いー」


まるで、俺が東京に行くまでの仲に戻ったみたいだ。
でも、確実に違うものがある。




車に乗りこみ、東京へと戻る。

その様子を見ていた真木は呟いてる。
 「気を付けて帰ってね。
道夫さん、俺の事を聞いてこなかったでしょ?
俺の就職先は、道夫さんの薬局の近くにあるんだよ。
4月からも、よろしくね」





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こ…、怖いっ
怖いです、真木君。
これで、ストーカーの真木が出来上がってしまった…(-_-;)
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