BL風味の小説

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弟と兄 (37)

祐樹の髪に軽く唇を触れ、直ぐに離れた。

本当に可愛い。
これ以上言うと怒られるだろうと思ったから離れたのだ。

キッチンに行き、何を朝食に作るか考えながら、さっき祐樹が言ってきた言葉を思い出す。
 「一緒に住みたくなるだろう」って、言ってきたのか。
本当に、そう思ってくれるのだろうか。
俺としては、また一緒に住みたい。だから、3LDKにしたんだ。
一人暮らしなら2DKにしている。
もう一度、食後に聞いて確認してみよう。


朝食を作り終わり、声を掛けようと寝室に向かおうとしてたら、祐樹がこっちに来ようとしている。
 「朝飯、出来たぞ」
 「ありがとう」

何を思ったのか、こう言ってくる。
 「それはそうと、まだ一部屋しか使ってないんだね」
 「何が?」
 「段ボール部屋と書斎になってる」

部屋を見てたのか。
 「まだ3ヶ月も経ってないからな」
 「そんな事言ってたら片付かないよ」
 「一人暮らしだし…」


祐樹は溜息吐いて言ってきた。
 「仕方ないなあ…。手伝ってあげるから後で片付けようよ」
 「いや、良いよ」
 「良くない」
 「何で?」
 「片付けないと、俺の部屋が無いでしょ」

その言葉に驚いた。
(祐樹、さっきと同じ言葉だよな?)と思い、聞いてみる。
 「祐樹、それって…、どういう意味?」
 「せっかく三部屋もあるんだから、俺の部屋も作ってよね」
 「祐樹…」
 「知ってる?俺、高校卒業したら寮を出るんだよ。住処を探さないといけないんだ」

だけど、俺は違う事を聞いていた。
もしかして、もしかして…、部屋を見たって言ったよな…。
 「お前、もしかして段ボールの中身、見たのか?」
 「いや、見てない。ねえ、話を聞いてた?」
 「ああ、聞いてるよ」
 「いや、聞いてないでしょ。俺はね、ここで一緒に暮らしたい、と言ってるんだよ」


嬉しいのだが、なんて返せばいいのだろう。
俺としては、本当に段ボールの中身を見てないのかが、気になるんだ。
中々返事をしない俺に祐樹は言ってくる。
 「毎晩の様に襲ってあげるから」
 「毎晩はやめて…」


くすくすと笑いながら、祐樹はリビングに入って行く。
一緒に朝食を食べた。
本当に、簡単な物しか作れない俺に、祐樹は言ってくる。
 「うん、美味しく出来てるね」
 「ありがと。でも、祐樹の料理と比べるとまだまだだけどな」
 「俺は何年もしてるからね」


食後、おもむろに祐樹は言ってきた。
 「さて、部屋を片付けるよ」
そう言って、段ボール部屋に入ろうとしている。
 「祐樹、待てっ」
 「待ってあげるから、先に皿を片して」


うぅ…。
中身を見られたくない。
皿洗いは食器洗い機に突っ込み、スイッチを押して仕事を与えてやる。

俺は、段ボール部屋に急ぎ向かった。












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おや…、弟に見られたくない物が入ってるのかな?
覗きたい。。。
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