BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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弟と兄 (34)

辿り着いた先は、502号室。

玄関ドアを開き、後ろを向く。
 「あの学校は辞めて、こっちで仕事をしているんだ」
 
祐樹は目を大きく開き、驚いてる。
 「え、辞めたって…」
 「大丈夫だよ。ほら中に入る」

玄関先で固まって動けないでいる祐樹の腕を引っ張って、中に入れてやる。
 「9月から、ここに住んでるんだ」
 「…………」

祐樹は何も言えないでいる。
 「気にしなくて良い。俺が来たかったんだ。
何時まで突っ立ってんだよ。ほら、リビングはこっちだ」
祐樹は、やっと声を出してきた。
 「料理はどうしてるの?」
 「簡単な物なら作れる様になったよ。今迄は、ずっと祐樹に頼ってたからな」

祐樹は見渡している。
 「2LDK?」
 「いや、3LDKだよ」
 「え、一人暮らしで3LDK?」
 「ここと、向かいの二棟は分譲なんだ。3LDKで2000万もしない」
 「安い…」
 「郊外の奥だからな」
 「へー…」
 「それに、祐樹は高校を卒業したらアパートとか探さないといけないだろう。
近くに居る方が呼び出し食らったら直ぐ行けるからな」
 「なにそれ。俺を問題児扱いしないでよね」
 「違ったっけ?」
 「違うっ」
 「即答か」

 「それより、部屋が片付いてるんだね」
 「まだ全部じゃないけどな」
 「じゃあ、丸々一部屋は段ボールの部屋になってるのか」
 「まあな…。買ってきた物を温めるから座っとけ」


レンジでチンしながら夕食の用意をしていく。
それを見ながら祐樹は聞いてくる。
 「で、どこの高校なの?」
 「何が?」
 「仕事先」
 「高校じゃないよ」
 「え…、まさかニート暮らし」
 「ばかっ」
頭を叩いてやる。
 「ってぇ…」


 「こう見えても、俺は薬剤師なの。薬局に勤めてる」
 「嘘っ」
 「それに、家を売ったからな。アパートの家賃と家のとで80万が一ヶ月に手元に入ってくる」
 「は…、家を売ったの?」
 「貸すよりは売る方が良いだろうと思って」
 「あの家を…」
 「お前は居ないし、俺一人だと広過ぎだからな」
 「そう…」


一緒に食事をして、祐樹は帰るという時に言ってきた。
 「連絡先をあの家に出来ないのなら、ここの住所や電話番号を教えて」
 「それもそうだな」


メモったのを渡してやると、祐樹はサイドバッグの中に入れてる。
 「それじゃ」
 「気を付けて帰れよ」

ん…、と呟いたのか、手を振ってくれた。


今日は、いっぱい話が出来た。
祐樹の顔も見れたし、俺の作った味噌汁もお代りしてくれた。
それが凄く嬉しい。












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そして、今話から東京編です。
味噌汁とはいえ、自分の手料理をお代りして食べてくれるのは、嬉しいものです。
良かったね、お兄ちゃん♪
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