BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年09月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年11月
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弟と兄 (33)※決意※

※兄の視点※


だから、何も言いたくない。
弟にヤられ、感じたなんて…。


たった一度の過ち。

こっちに戻って来てから真木からエッチの誘いを掛けられたけどキスしかしなかった。
だけど、それ以外は無理だった。
 「なんで?」
と心底驚いた顔をしていた真木に、俺は「そんな気分じゃない」と返した。


祐樹とヤッた、あの時。
あの時が蘇ってくるんだ。
俺もそうだったけど、祐樹も感じていた。

祐樹が中学を卒業するまでは同じ部屋で一緒に寝ていた。
寝顔が可愛くて、犯してしまいそうになったのは言うまでもない。
だから、中学を卒業したら、「家も広いし、高校生だから」と理由をつけて、個室にしたんだ。
俺は祐樹が中学を卒業するまで3年間、我慢したんだ。


祐樹が高1の夏、全国に出場して300mを走った時、俺は写真を撮りまくっていた。
その内の1枚を拡大して等身大サイズに伸ばして壁に貼り付けている。
それをオカズにして、毎晩、俺はヌイてたんだ。
去年の5月の体育大会の時、真木にヤられてからは、真木の写真を見てヌクようになった。

風呂上がりの祐樹はパンツ一枚で家の中を歩き回り、俺の横に座ってきてた。
目に毒なんだが、それでも側に居れるのが嬉しかった。

もしかして、あれはアプローチを掛けられていたのか。


 「俺とヤるのが嫌なら、二度と来るな」
あの言葉が、ふいに頭の中に浮かんできた。


祐樹。
俺はヤるのが嫌ではなく、引かれたり嫌われたりされるのが嫌なんだ。
それでも、兄弟の垣根は壊れてしまった。




誰にも相談できない。
黙々と悩み考えた末、1学期が終わる8月28日付で退職した。
アパートの事を考えると、1ヶ月に一度は戻ってこよう。
母屋は売りに出すと、すぐに買い手が付いた。
築30年だけど手入れもされてるし、立地的にも良いので売値で売れた。



俺は東京へ。
祐樹の側に居る事を決めた。


10月末の三者面談。
それに出席し、その帰りに声を掛ける。
 「祐樹、一緒に」
俺の言葉を遮るように即答される。
 「飯食いだけなら」

その言葉に安心した。
でも、祐樹はさっさと何処かへ行こうとしている。
 「どこに」
 「晩飯要らない、と寮のおばさんに言わないといけないんだよ」
 「あ、そうか…」
 「何号室?」

ホテルだと思ってるのか、そう聞いてくる。
 「ねえ、何号」
 「待ってる」
 「いや、だからホテルの」
 「あのラーメン屋で待ってる」
 「え、どういう」
 「あそこ、持ち帰り出来たよな」
 「麺以外なら」
 「じゃ、先行って買う」
 「分かった」




祐樹。
これから行くのは、俺の新しい住処だよ。
他にも買い物をして、祐樹と一緒に帰る。

高校の最寄り駅より区内の方に一駅分乗り、降りる。
俺の行先に不安になったのだろう、聞いてくる。
 「何処行くんだよ」


5分ほど歩くとマンションが立ち並ぶ区域に入る。
その内の一つに入り、エレベーターのボタンを押した。












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悩み抜いた兄は、一人で決着つけちゃいましたね。
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