BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年10月 ≪  123456789101112131415161718192021222324252627282930 ≫ 2017年12月
TOP弟と兄 ≫ 弟と兄 (20)

弟と兄 (20)

翌日の日曜日。
 「あ、治先輩。俺、跳ぶから見ててね」
 「おー、俺の跳びを超えてみろ」
 「先輩は何センチ?」
 「バカやろっ」

頭を叩かれた。
 「いてっ…」

 「俺、1年の時はインハイで優勝取ったんだよ」
 「インハイで?」 
 「そうだよ。お前もインハイを狙ってみろ」
 「うしっ、目指すはインハイ」
 「今からでも遅く無いからな」

隣で俊平はボヤイてる。
 「いきなり居なくなって心配させたくせに、いきなり戻ってきての雨の中のインハイだったよな…」
 「それ言うなっ」


すると注意を受けた。
 「おい、そこっ。うる…、え、俊平?で、小さいのは治か」
 「あー、西田のじいちゃん、久しぶりっ。小さいだけ余計だよっ」
 「元気そうだな」
 「うん、元気だよ。西田センセーも元気そうだね」


長距離集団から声が掛かる。
 「おい、あれ見ろよ」
 「おー、あれは…」
 「懐かしい顔だなあ」
1人が近付いてくる。
 「これは、これは…、恥さらし眼鏡君」
声を掛けられた俊平は溜息吐いて応じてやる。
 「お前は、何時まで経ってもトゲのある物言いするよな」
 「眼鏡を外してたらバレなかったのにな」
 「そうだな。眼鏡外した方が良かったな、と今では思ってるよ」
 「今更だな。ところで、今日はどうした?」
 「ただの応援だよ」

その2人に向かって治は声を掛けていた。
 「俊平センセー、そろそろ座ろうよ」
 「そうだな。それじゃ」


 「あのチビは、まさか…」
 「あの雅か…」



一番、見に来て欲しかった人は来ずだったが、それでも祐樹は大好きな2人と再会し、連日通して見に来てくれてるのが嬉しかった。
だから、自分の目で、しっかりと目標地点を見据えることが出来た。


2回、軽く流す様に跳ぶ。

そして本番1回目。
少し力んでしまったようだ。
深呼吸して、本番2回目。


順調に成績を残し、ライバルは、あと1人。
(お兄ちゃん、真木。俺は、お前等とは違う。目指すは全国だ)


高校2年、小林祐樹。
跳びます。



 「…やったー!」
 「巾跳び、県1位だっ」



昼休憩になると、飛び入りタイムが設けられた。
その飛び入りタイムでは、治先輩が巾跳びを跳び、俊平先生は長距離を走った。
治先輩の跳びと、俊平先生の走りに見入っていた。



4年前の、インハイの日。
東京の高校からスカウトを受けた雅治は部の成績を引っ提げて編入した。
そして、この4月。
もう一人が東京の高校へ編入した。
編入先は、治と同じ高校であり、担任の卒業した高校でもある。

東響大学付属高等学校。

担任は言ってくる。
 「治は2年生の時に行ったんだ。
だから大学は選択する時期があった。
でも祐樹。
お前は3年生になるから大学は選択できない。
東響大学の体育学部だ」
 「構いません」
 「高校は寮生活になるが、大学はアパートか下宿先を見つけないといけないんだ」
 「はい」
 「まあ、俊平も居るし、治に聞いても良いから」
 「はい」
 「で、お兄さんには?」
 「まだ言えてないです」


あの日から目を逸らしているのだ。
それに、この時期になると、兄は県外出張で居ない。
3月20日から2週間、出張があるのだ。



 「元気でやれよ」
 「西田先生も、お元気で」












にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村

そして、目出度く県大会1位と、インハイのシード権獲得の予備選を手に入れた小林祐樹。

そして、治も・・・
見事に、宿題を果たしたのでした。
ちなみに、本文にある俊平の言葉はこちらを参照ww
 ↓↓↓
君と一緒に・・・全国大会

関連記事
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする
Trackback

Trackback URL

FC2カウンター
カテゴリ
ランキング参加してます
↓↓ポチッと押してね にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL小説へ
にほんブログ村
Twitter
POWERED
Template by
FC2ブログのテンプレート工房
Design&Customize by
Pretty Heart-blog
Powered by FCブログ