BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
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弟と兄 (16)※描写・・・、有ります?※

それから2週間後。
由貴は個室から大部屋へ移った。
同時に、啓が毎日、見舞いに来るようになった。

連日の様に見舞いに来る啓に、由貴は聞いていた。
 「啓、お前、学校どうした?」
 「退学になったんだ。気にするな」
 「退学って…」
いや、気になるだろう。
自分の従兄弟が退学したなんて…。


その啓は2週間の自宅謹慎が解けた翌日。
学校に行って、担任の机上に置いて帰宅したのだった。
自筆で書いた退学願だ。
それは受理されず、啓は無断欠席扱いになっていたのだ。
それでも、啓は気にせず働いてる。
退学願を出したのだから、自分は高校は中退組だと信じてるのだ。


実家は早朝6時から深夜2時までのスーパーがメインだが、コンビニも数店舗やっている。
職にあぶれる事も無い。

1週間も無断欠席するのだから、学校としても気になるのは当たり前だ。
何度、会いに行った事やら。
やっと本人に会えた担任は、啓の前で退学願を破いてやる。
 「あー、何するんだっ」
 「あんな事で退学なんざ、させてたまるかっ」

折角、折角、書いたのに…、ビリビリに破いてくれて…。


担任は、啓の腕を引っ張り立たせようとしている。
 「ほら、来い。サッカーはサボっても良いが、学校は退学するな」
 「俺、仕事してるんだよ」
 「高校中退するより卒業した方が仕事していくうえで有利なんだよ」
 「嘘だね」
 「嘘じゃない」
 「この世の中、学歴だけじゃメシ食っていけねえんだよ」
 「分かり切った事ヌカしやがって、そういう事は40歳過ぎてから言うもんだっ」


担任はバイクに乗ってきたみたいだ。
メットを持たせられる。
 「ほら、メット被って乗れよ」
 「俺、仕事があるのに」
 「いいから、乗れって言ってるんだ」
凄まれても引かないのは、さすが啓だ。
しゅん…となっていたが、担任は待ってくれている。
 「このまま、どっか連れて行って」
 「しょうがないな。何処行きたいのか、聞いてやるよ」
 「先生のマンション」
 「啓…」
 「マンション行って、エッチしたい」
そう言うと、担任は啓を抱きしめてやる。
 「分かった。最近、御無沙汰してるからな」
 「そうだよ」

メットを被り、バイクの後ろに座る。
担任の背に腕を回し、ぎゅっと抱きしめる。
 「早く行こ」

そんな啓を抱きしめ、優しく背中を叩いてくれる。
 「啓、先に学校だ。その後に、俺の所な」
 「学校やだ」
 「啓…」
 「皆から後ろ指さされるの、我慢できない」

図体はデカいが繊細な神経を持つ俺の恋人は、もろい所がある。
そんな啓の顔を覗きこみ言ってやる。
 「啓、こうしよう」
 「何?」
 「今日は、これから学校へ行って話をする。その後、荷物を取りに啓は家に帰る。
荷物を纏めたら連絡してこい。車で迎えに行くから、一緒に過ごそう」
 「え、今日から一緒に」
啓の目がキラキラと輝いてきた。
その啓に追い打ちをかけてやる。
 「但し、高校は卒業する事。それが条件だ」
 「えー……」
 「俺たちの事は親だけでなく、校長や教職員はもちろんだが、地域の皆も知ってるからな。
一緒に暮らす時期が一年早まった。それだけだよ」
 「うー……」



唸っている啓の唇を優しく指でなぞってやる。
 「啓…」
 「よ・し・か・・ず…」

 
担任の顔が、いや恋人の顔が近付いてくる。
お互いの息がかかる距離に…。
微かだが、唇が触れそうになる。
啓は、目を瞑り待つ。




いきなり痛みがきた。

 「ってぇなー…、なに人の顔を叩いてくれんだよ」
 「あっぶねえ、危ねえ…。こういうカッコしてる時は、お前の担任なんだからな」
 「だからって、人の顔をパーで叩かなくても良いだろ」
 「続きは後だ。このまま飛ばすからな、メット被り直して掴まれ」
 「うん」



啓を後ろに乗せ、婚約者であり担任の田村佳和のバイクは高校の駐輪場に向かった。












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そして、もう一組、カップル誕生しましたね(*^m^*) ムフッ
そうだよ、田村先生。
仕事中の服装をしている時は、しようとしない様にね。
寸での所で止めたのは、さすがです(拍手)
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