BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
2017年07月 ≪  12345678910111213141516171819202122232425262728293031 ≫ 2017年09月
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サドなアイツと俺 (23)※ジュン視点※

※ジュン視線※


見かけは優男だが、バカ力の持ち主であるフライトに部屋の中に押し込まれたトニーを、俺は支える形になって抱きしめる。のではなく、反対にトニーに抱きしめられている。
しかも、鼻の頭にはトニーの形の良い唇が触れてる。
あまりにもの至近距離に、顔が真っ赤になっているだろう。

 「………」

何も言えない。

すると、トニーが喉を鳴らした音が聞こえる。
上目遣いにトニーを見上げる。
すると、トニーも見ていたのか、視線が絡み合い慌てて顔を伏せた。
その途端、トニーは抱いてる腕に力を込めた。

そう、俺は顔を伏せたが為にトニーの腕の中に、胸に顔を埋めてしまう形になったのだ。
 「トニー…」

 
何も言わず、ただ黙って俺を抱きしめてくれてるトニー。
その抱かれ心地が気持ちいい。
 (え、待って。さっき何て言ったの?トニー・ジャックマン様…って言ったの?)


嘘だろ。
全然分からなかった。
あの悪戯っ子トニーが、こんなにもカッコ良くなるものなの?
そういえば大学入学式の時、サークル勧誘を受けたっけ。
あの時もカッコ良かったのを憶えてる。
益々カッコ良くなって、全然分からなかった。

そういえば、オーストラリアだけしか聞いてなかったな。
どこなのか聞いておけば、もっと早くに分かってただろうな。


トニー・ジャックマン。
やんちゃ坊主に虐めっ子トニー。
中学校では不良のボスだった。
いつも俺を虐めていた。
なんやかやと難癖をつけて、わざわざ一学年下の俺のクラスにまで来ていちゃもんつけたり、虐めに来てた。

それが何だって。
俺が好き?
そう言ったのか?


あ、でもフランスに来てからは、トニーは助けてくれるだけで虐められてないのだけど。
トニーは大学に行ってから変わったのだろうか。
それよりも、卒業してフランスに来てから変わったのだろうか。
俺には分からない。
だけど優しくて、こんなお兄ちゃんが居てくればいいな、とここに来て何度思ったことか。
今でも、こうやって抱きしめてくれてる。

優しくて力強いトニー。
まだ、あのトニーと同一人物だとは思えないや。


それでも、人の温もりがこんなに嬉しいものだとは思ってなかった。

俺は無意識でトニーの背に腕を回し、もっと体温を、温もりを感じていたく抱きしめていた。












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ジュンは、やっと意識しだしたのね。
ほんと、ニブちんねぇ~
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