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サドなアイツと俺 (13)

夕食後、潤を送り届けた時に龍三は話をしたのだった。

叔父さんは驚いていたが、小母さんは嬉しそうだった。
 「あら、そう。元気でね」
と、極々シンプルな言葉を貰った。

荷物を纏め家から出ると、叔父さんも出てきた。
 「潤、これを」
 「それは何ですか?」
 「お兄ちゃんから、日本に居る間の潤の生活費を貰ってたんだ。
でもね、潤の気持ちも分かるよ」
 「俺、何も言ってないけど?」
 「そうだね。でも、分かるんだ。
良いかい?潤、君は1人ではないんだ。
それに、もう一人、福岡に居るんだけど…。時間があったらで良いから、会いに行ってあげて。
お兄ちゃんには双子の姉が居るんだよ。
寿司屋をやっている」
 「そうですか…。あの、お世話になりました」

でも、中々別れを切り出してくれない。
 「一人っ子ほど寂しいものはないんだよ。
でも、俺は……。
一人っ子なんだけど、お姉ちゃんやお兄ちゃんが居た。
お人好しなお母ちゃんに、三人姉兄弟として過ごさせて貰った。
潤。本当に大切な人が居ると、気持ち的に違うんだ。
男だろうが女だろうが関係ない。
どこに暮らしていても、心の中に大切な人を入れていて」

なんとなくだけど、この人の言ってる事は分かる。
 「ありがとうございます。
俺は日本を嫌ってないです。
それでも差別されるのは嫌で、それに耐えきれずに逃げてしまう。
まだ虐められてる方が良い。
俺は、まだまだガキなんです。
叔父さん、お世話になりました。お元気で」


その言葉で、叔父さんと呼ばれた優人は、思い当たる節があった。
自分の妻の、潤に対する言動。


その潤の言葉を聞いていた龍三は、ドイツで師事していた事を思い出していた。
 「潤…」
 「なに?」
 「お前は、ドイツが良さそうだな」
 「何が?」
 「仕事はドイツでしろ」
 「え?」
 「フランツは喜んで、お前の相手をするだろうよ」
 「フランツは怒らすと怖いんだよ」
 「あいつは執事だからな」


龍三は、残り期間が3ヶ月間という短期間だが、潤を相手に帝王学を師事する事に決めた。
まあ、パースに戻れば和田が居る。
博人様やエドワール様やポール様も帝王学は幼少期から学んでいたので、言えば潤に師事するだろう。それに…、この年の初めは、博人様は諒一様に師事しようとしていたからな。



潤は、龍三の道場に通いながら柔道と少林寺をしっかりと身に付けていた。
帝王学の基礎の基礎が出来ているのを見抜いた龍三は、応用力、適応力等を師事する。

あの頃とは違う。
あの8人は『御』という立場を守る為に帝王学を学ばせていたんだ。
だけど、潤はトップを目指していないので、龍三も気楽にやっていた。



そして7月末。
パースに戻ると、日本での論文を提出した潤は、無事に4年生に進級した。

そう、柔道は日本が発生の地だ。
その事をも含めた事を書いたのだった。



今度はフランスだ。
住む所は、大学の目の前にあるフラットだ。
しかも、1階にはパン屋がある。

パン好きな人間には、堪らないフラットだ。












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そして、6ヶ月間を日本で無事に過ごしたジュンでした。

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