BL風味の小説

BL風味のオリジナル小説です。
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サドなアイツと俺 (9)※ソフト(?)な描写あります※

※ジン&フレデリック※ソフト(?)な描写が、キスだけですがあります。



その後、家に帰ったフレデリックは左隣に住んでるジンの家に寄った。
玄関ブザーを押すと、ジンが出てきた。
 「何?」
 「大学で見かけたよ。入学おめでとう。それと、一つ忠告しに来たんだ」
 「トニーか?」
 「ああ。トニーはジュンを狙ってる」
 「分かった。ジュンにアドバイスしとくよ。トニーに気を付けろってな」
 「お前はジュンを守らないのか?」
 「同じ学部なら守るだろうけど…」
 「違うのか?」
 「教えてくれなかったから、知らない。でも、知ってても教えないからなっ」
 「こうやって忠告しに来てるのに?」
 「フレ」
そこまでしか言えなかった。
本当は「フレデリックは、トニーと仲良しだからな」と言いたかったのに、フレデリックの行動に口を塞がれた。


 「なっ…!」
ジンは大きく目を見張っている。
しばらくすると、フレデリックはゆっくりと顔を離した。
 「ジン。俺は、お前が好きだ。好きだからこそ、お前を虐めていたんだ。
間違えるな、ジュンを虐めてたのは俺では無く、トニーだ」

そう言うと、フレデリックはニヤついて言ってきた。
 「お前の唇って、厚みのある唇なんだな」
 「な、何言って…、んっ…」

今度は、先程とは違い、フレデリックの舌がジンの口内に挿し込まれ、フレデリックはジンの口内を貪り堪能する。
 「ん、ん…」

その内、くちゅ…、くちゅ…、と卑猥な音がする。
ああ、フレデリックはキスが上手なんだな。
ジンは口の中に溜まっているのを、思わず飲み込んでいた。

ごくんっ…。

飲み切った瞬間、フレデリックはなけなしの理性をかき集め、なんとか身体を離した。
自分の身体もそうだが、ジンの身体も熱を帯び、ジンの下半身が当たってくるからだ。
 「ジン…」
 「フレ…」

ジンの物欲し気な表情とかすれ声。
だけど、フレデリックは押さえた。
抱きしめるだけにした。

抱いて背中をぽんぽんと優しく叩いてやる。
 「ジン、覚えといて。俺はジンの事が好きなんだ」
 「フレ…」
 「何も言わなくて良いから」
じゃ、な。

そう言ってフレデリックは自分の家の門を開けようとしている。
だけど、ジンは走り寄ってフレデリックの尻を蹴飛ばしていた。
 「ジーンー……。お前なあ」
 「なんで、…なんでなんだよっ」
 「何が?」
 「俺だって…、俺だってフレデリックの事、好きなのにっ!」
 「へ?」

フレデリックは、ジンの口から出てきた言葉に驚いた。
思わず聞き返していた。
 「ジン、今、何て」

ジンは顔を真っ赤にしてフレデリックの耳を引っ張り、耳元で叫んでいた。
 「俺はっ!お前が好きなの!好きなんだよっ!」
そう言うと、ジンは俺の耳元で一気に喋り出した。
耳がいてぇんだけど……。

 「ジュンが…、ジュンが小学校に入ってからずっと勉強しだして…。
俺は一人ぼっちになって…。
その時、俺の側にはお前が居た。
最初は、こんなお兄ちゃんが居てくれると嬉しいな。という気持ちだったのが、お父ちゃんが欲しいという気持ちになって…。
でも、その内に気が付いた。
ジュンから、あるメールを貰ってから、その内容を理解するのに時間掛かったけど…。

ジュンは、自分の可能性に挑戦してるんだな、と気が付いた。
その時、俺は自分ならどうするだろう。
そう思いながら、将来の事を考えていたのに…。
最後には、決まってフレが出てくるんだ。

 『人生、何が起こるのか分からないよ。
生きてるからこそ、悲しかったり苦しかったりするけど、でも、楽しい事もあるんだ。
誇りに思われてなくてもいいし、宝物にされなくても良い。
だけど、自分を見てくれる人が居る。
それだけで生きていけるんだ。
俺はドイツで歯を食いしばって頑張ってるんだ。
ジンも、やろうと思えばやれるんだよ。
虐められてたからね、その反動を使って頑張れ』
って…。

あのジュンが、あのジュンが俺に、そんなメールを寄越してきたんだよっ!
俺は決めたね。
フレには、思いを打ち上けないって。
なのに、なんで?・・・なんで、さっきあんな事してくるんだっ!」

一気に喋って落ち着いたのか、ジンは深呼吸してフレデリックに言ってやる。
 「虐めたければ、虐めれば良い。
俺は、それを愛情表現だと思ってきたのだから。
でも、ジュンを虐めようとするなっ!」

 「ジン…」
 「俺は、フレが……。
フレが好きなんだよ。兄でも父でもなく、フレが……。
フレだから好きなんだっ。
俺の気持ちを振り回すな、かき乱すなっ。
頼むよ…、フレ……」


肝心のフレは、心の中でこう思っていた。
(良いけど…。お前、公衆の面前で臆面もなく言えるんだな…)と。
だけど、その言葉は言わない。
だから、フレはジンに優しく声を掛けてやる。
 「ジン、何か飲むか?珈琲、ココ、ミルクしか無いけど」
 「うん、飲む」

 「おいで。」
そう言って、フレはジンの背中に手を回し、家の中に入れてやった。












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今回はトニーとジュンの、それぞれの相棒の話です。
キス描写あります。
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